キノコの毒を煮込んで煮込んで、出来た。

薄い毒キノコ汁を尖った、石と解体ナイフの先につけ、ジャンヌに見守られながら、魔狼と対峙する。


「ガッっ!!」


魔狼一匹が涎垂らしながら、俺を食いにきた。今の俺のレベルは10前回より、かなり強くなっているはずだ。多分。

前回同様木に登って、相手に石を投げつけて、目に解体用ナイフを刺す。

1度あることは2度ある。そう信じて、魔狼へと攻撃する。


「ジャンヌお姉ちゃんもしもの時は助けてね。」


「分かってるわよ。」


投石で、口を塞ぎ、襲う体制を崩させる。、、、成功

目に、解体用ナイフを突き刺す。、、、、成功

毒で魔狼が、動きが鈍る。、、、毒殺失敗


しかし、もう一つの解体ナイフを使って、背後から首元に襲い掛かる。、、成功


魔狼の喉から大量の血飛沫が上がる。

魔狼から、1分ほど距離をおく。魔狼は完全に沈黙する。


「レベルアップってすごいな。まさか、勝てるとは。」


「すごいわね。本当に魔狼に勝てるなんて、でもジンの戦い方は、魔狼を罠に嵌めて、殺しただけで、実力的には負けてるわね。」


「そうですね。せめて、弓が使えれば違うんですけど。」


「弓が使いたいの?いいわよ作ってわげる。その弓で魔狼が倒せるようになったら、街に出るわよ。」


ジャンヌお姉ちゃんが弓を作ってくれるらしい。

俺が強くなるまで、精一杯時間稼ぎしよ。近接戦闘の訓練もしたい。

魔法の訓練もしたいし。

それから、1日訓練に充てて、


「ジャンヌお姉ちゃん。今日も怖いから一緒に寝ていい?」


「しょうがないわね。ほら、来なさい。」


ちょろい女ジャンヌ。

夜、互いの顔が見えない状況では、ジャンヌは口数が多くなる。

つまりあらゆることを教えてくれる。


ジャンヌは同年代では強い方らしい。昔から両親の狩について行った結果らしいが。

10歳になって、職業を得たら、レベルが1に戻るが、スキルレベルは変わらないらしい。

職業はある一定レベルになると転職できるらしい。

その転職できるレベルは、人によって、50レベルの人もいれば200レベルの人もいたらしい。

レベルが上がっても劇的に強くなるわけではないらしく、レベルよりスキルレベルの差が勝敗を分けるらしい。

戦闘職の人は更にその職業の上位に位置する職業に。非戦闘職も同様に。

ジャンヌの弓師は初級職らしく、ジャンヌの両親は中級職だったらしい。

じゃあ、ジャンヌが仇を取るのはもっと後になるだろ。

ジャンヌの計画では、3年後らしいが。無理じゃね。

まあ、ゆっくり予定変更してもらおう。


「ところで、ジャンヌお姉ちゃん。人を殺してもレベルは上がるんですか?」


「上がるわよ。だから盗賊は見つけ次第殺しましょう。」


「盗賊以外は殺さないんですか?」


「いやよ。どこで恨みを買うかわからないし。」


「それもそうですね。」


レベルが上がると、職業と才能に合わせて能力が上がるらしい。

魔力も上がるらしい。やっぱりね。

この世界では、スキルレベルの強さの方が大事らしい。

スキルレベル1〜3は初心者、4〜6は中級者、7〜8は上級者、9は達人

10以降は人外の範囲だと。

ジャンヌお姉ちゃんの弓術のスキルレベルは3初心者なんだけど。

まあ、これから鍛えればいいのかな?

ジャンヌお姉ちゃんの体温を感じながら寝た。


翌朝

「ジャンヌお姉ちゃんってパンの作り方って知ってる?」


「知ってるわよ。女の子ならみんなできるわよ。でも材料がないわ。今度、仕留めた獲物と村で交換してきてあげる。」


「ありがとうございます。さすがジャンヌお姉ちゃんです。」


ジャンヌが作ったパンはクソまずかった。ネチョネチョするし。

この世界のパンはこの味なのか。自分で頑張った方がいいな。

街に行ったらパン屋があるだろうし、そこで勉強するか。


今日から、ジャンヌが作ってくれた弓の練習が始めた。弓の練習はかなり苦労した。そもそも、弦がギリギリ弾けるぐらいの硬さで、獲物を狙えるはずない。

まずは、弦を弾けるほどの筋力をつけてからだな。


ーーーー半年後

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