第26話 そうめんはやっぱり〇〇

 夫オススメの某そうめんはとっても美味しかったです。歯応えと麺のしっかりさが全然違いました。無名のそうめんの中には、つゆにつけて箸で掴もうとするとほろほろ崩れるものもあります。そして食べ残しを冷蔵庫で保管しておくと、ベトベトふにゃふにゃする謎の物体になってしまったり…。私が昔食べていたのはそういったそうめんだったので、夫のオススメそうめんには驚きました。


 私の実家は、そうめんを茹でると水で洗い流し、クルクルとそうめんを丸めて、ザルの上に乗せていきます。食べる時に麺が取りやすいのですが、欠点があります。あと少し食べたいけれどその丸まっている1玉では多すぎるということです。夫の食べ方は、茹でて水で洗い流し水分を切ったらそのまま器に入れて、氷を撒き好きなだけ取るというスタイルです。私的には「丸めないのか。そのままなのか」と衝撃を受けたのですが、よく考えてみるとザルうどんやそばも同じですよね。本当に食べたい分だけ取れて良いですし、何より丸めてザルに置く作業が無いのでとても楽です。今回のそうめんの件で、〇〇と言ったら〇〇しなければならない、という先入観に囚われていたことに気がつきました。

 

 ところで茹でるタイプの麺類は準備が楽とよく聞きますが、私はそう思えないのです。少し大きめの鍋にたっぷり水を入れ(重い)、水が沸騰するまで待ち、今度は麺を茹でるのに数分待ち、せっかちなわたしにとっては面倒なものという認識です。そして、たっぷり使った水は捨ててしまいますし、沸騰させる時にそこそこ火力も使うので、何となく贅沢だなと思ってしまいます。


 我が家は特に予定がなければ、土曜日と日曜日は家でブランチをするのですが、これからの暑い季節はキンキンに冷やしたそうめんが定番になりそうです。おつゆも白だしや麺つゆ、そばつゆなど、工夫すれば色々な味で楽しむことができます。薬味になりそうな茗荷やオクラなどを自家栽培できたら良いなと思いながら、除草シートが敷き詰められたお庭を見つめる日々です。



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