第6話 やったーオフ会だー(2)こちとらチート持ちなんでね

カラオケ、風の噂によると、歌えれば楽しいとのこと。また、悪い噂も聞く。歌えないとぼっちが確定してしまうらしい。せめてウラちゃんにだけは避けられないようにしなきゃ。(使命感)

そのため、歌える歌を探していたのだが・・・一通り歌ってみて、ある事実が判明した。私、どの歌も完璧に歌える!!

ならば、ウケがいいであろう曲を探そう・・・いや、ウラちゃんの歌ってみたから考えようか・・・そうだ、「夢の旅路」ってボカロ歌おうかな。

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                当日

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「コンニチハ」あ、やば、緊張してうまく声が出ない。

「こんにちは、えっと、ママとパパは?ここはみんなで今から遊ぶから、一緒に親が来るまで遊ぶ?」あ、この人ウラちゃんだ。うーん、溢れ出る聖人感、今すぐ抱きつきたい。けど我慢、なぜなら推しを困らせるのだけはやってはならないから。これ鉄則。みんなもVtuber見るときは気をつけてね。

「えーと、私、さn・・・伊野井音イーノイーネです。今日ここでカラオケする約束をしてたんですけど。」

そう言った後、2、30秒位目の前の美女にじっと見つめられた。

(ときめいちゃったのかな?つーか胸でけぇ、顔整ってる、スリムな体型、フワッとした雰囲気・・・あれ、またガワがリアルの見た目と一致したんだけど。あれ、この事務所大丈夫かな・・・。)

「うん?あなたはイーネちゃんなの?本当に、こんな幼女なの?えぇ・・・事務所よく採用してくれたなぁ。イーネちゃん、通っていいよ」

あ、チェックされてたのか。

「失礼します。」

「おーい、ウラー、子供が紛れ込んでるよー。」子供で悪かったな!

「まぁいいんじゃない?」ありがとう、でもまぁってなんだおい。

とまぁ、予想通りの反応だった。そしてガワとリアルが一致以下略

「子供ですいません、私がイーネです。」

「「は?」」うん、テンプレな反応ありがとうございます。特に疫病神が目を見開いてるの笑えるのだが。

「カラオケやるんですよね。」

「うん」

じゃあやりましょうよと思っているが言い出せない。

「じゃあそろそろカラオケしますか」援軍が欲しい時に来てくれた聖人。本当神だなぁ。

「じゃあくじ引きで歌う順番を決めますか」

私は・・・1番か!

「私は2番です」

「わたしは3番だー」

「わたしは4番ですね」

こうして順番が決まったのだった。



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