第2話 第一関門 母(放任主義)

「お母さん!!お願いだからVtuberやらせて!!」

「また?嫌です。不特定多数の人に自分の個人情報をばら撒くんでしょ。あなたは責任を取れる年でもないし、人様に迷惑をかけるのは看過できません。」


ちょ、おま、それはねぇだろ!偏見ってレベルじゃねーぞ!


「責任なら(事務所が)取(ってく)れる!」

「へぇ、その具体案は?」

「事務所に入る。」

「・・・それ、事務所に責任を取らせる気でしょう。」


ギクッ


母は大きくため息をつくと、「いい?事務所に迷惑をかけるのも、人様に迷惑をかけてることになるからね。」と言った。


うーん、どうしよ。コラボするには企業勢である必要が・・・ないな!

なら個人勢で始めればいいか。責任?任せろ!必殺「永遠の12歳」のVtuber!!


頭の中を整理した後、私は「12歳になったら許可してくれる?」と女子の必殺泣きそうな声を発動!!

母は「12歳という基準を設ける理由は?」と尋ねてきた。ふっふっふ我が策に嵌まったな。

「このVtuber冬海灯ふゆみあかりは現在12歳で、企業勢、炎上経験者だけどまだ現役。ドヤァ」

「じゃあ同い年くらいの子がいるのね、必要書類を持ってきて、書くから」


あんれー、おかっしいなー何で許可されたの?


「は、はい。」

なんか敬語になっちゃった。とりあえず、プリントしてある応募用紙を持っていこう。


「はい。」私はお母さんに必要書類を渡した。

_________________________________________________________________________

               結果発表

____________________________________


              合    格


とりあえず、書類選考は突破した。

面接?多分ヨユーでしょ!12歳になった私の体を見ろ!!・・・はい、チビ、貧乳、足が細い、あれ?受かるかな?いやVな世界に中の人の外見なんて気にしなくていいのだ。うん、多分、きっとそうであることを祈る。

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