俺、一応、vtuber希望者なんだけど〜推しとコラボしたいだけなのに〜

更新遅い頑張るslow updater

第1話 あれ、面接落ちてるぅ?! 転生? え?

「残念ながら今回は」


唐突な夢の破綻、たった一本の電話で俺は精神に大打撃を被った。

(いっそ、精神的に被害を受けたって訴えようかな・・・)

そんなお門違いな考えをどうにか食い止めると、は今更ながら仕事を辞めたことを後悔する。うーん軽率だったと認めざるを得ない。

一応言っておくが俺はだ。ちなみに47歳独身。

これまで47年で一番苦労したのは幼馴染を泣かせてしまった時だろう。

・・・いや、空手かな。なぜ始めたかっていうと、推しのVが卒業したから。あの時は事務所まで行ってキレかけた。今となってはいい思い出だ。卒業の理由は[事務所内での不和]とのこと。


【残念ながら今回は−−−】


あーもういいよ落ちたんでしょ?知ってる。


【あなたの人生を終了させてしまったことにつきお詫び申し上げます。】


・・・ん?


【つきましてはをもう一度生きてもらいます。簡潔に言いますと転生です。】

「あの、なんですかここ」

【・・・転生なさらないのですか】

「いや、まず説明してください。ここはどこですか。あなたは誰ですか。なぜ私は死んだんですか。色々聞きたいことがあるんですから!!」

【さぁ】


???


【我々はあなたによって形成されるので二つの質問には「知らない」と言うのが正しい、あとは神々の干渉制限ですね】

「ならせめて何で死んだかだけでも教えてください。」

【精神正常値が基準を大幅に下回ったからです。精神がダメになると人は実体になりません】

「そうですか」


俺がどこまで平静を装っていられるかわからない。話は簡潔かつ情報を引き出さなくては。


【転生するのは5歳の女、親は放任主義、経済状況はやや裕福、本当なら転倒時の衝撃により死亡するはずですが、あなたの魂を放り込み生き残ってもらいます】


悪くない


【転生させます】

「え?」

【ボーナスはつけておきます】

「え?は?っちょ?」

【向こうに行くとすぐに頭に痛みが走りますが、『耐えろ』】


なんか耐えろに力が入ってるな、まぁいいか、やってやろうじゃんか。何でもかんでもどんとこい。・・・あれ、ロリ属性ならVtuber面接受かるのでは。

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                転生

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「はっ、ここは家、私は佐野雫、今は2019年4月4日、誕生日だ」

ん?2019年?死んだの2028年なんだけど?

とりあえず、今日5歳になったのか。友達は・・・あれ、転生したショックで記憶がなくなっちゃったのかなー?きっとそうだよねー?友達いないはずないもんね?ない・・・よね?

・・・はい、いないです。ぼっちです。記憶によると話してない。5歳にしてコミュ障になってるのか・・・ていうか声可愛くない?・・・勝った。人生勝ち組だ。ルックスよし、声よし、それに精神は私、何これ神様やばすぎ。天は何物与えるんだよ。

「運動は・・・」

ボールを試しに投げてみる。あ、ダメですね。いや、庇護欲を掻き立てるかもしれん。運動はだめかな。

「走ってみるか・・・」

おお、体が軽い、走れるなんて・・・「ぐはっ」・・・頭から壁にぶつけた。痛すぎる。軽く泣きたい。けどおじさんが中の人だから泣きたくない。

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とりあえず5年後(この間のことは要望してくれれば閑話で出します。)

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「お母さん!!お願いだからVtuberやらせて!!」





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