p5.だるまさん

小学生になって少しすると、両親の寝室から、眠る場所が変わった。

姉と同じ部屋だった。


四年生の、十二月の、クリスマスの次の日。


とても寒い日だった。

暖房は一階にしかなくて、わたしたちの部屋は狭い分、

電気ストーブで温まっていた。


夜中にトイレに行きたくて目が覚めた。


子どもには長い階段を下りて、冷たい床を歩いて、廊下の奥。


わたしはさむがりで、そしてこわがりだった。





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