第13話 スリーピング・マーダー

 けがはない?


 ああ、うん。


 飛び交う銃弾は、確実に、こちらを狙っているのは、確かだ。


 時が止まった?


 宇宙が、次元が、変わった?


 では、ない。


 上に、ジェラルミン製、とはいえ、ニ、三発しか守れないものの、それでも、守るには十分な。


「警官?なぜここに」


 ぼんやりと、目の前に横たわる死体を見る。

 

 装甲車が出動したが、見た目が陸自、陸上自衛隊のものでなく、他国籍のものだと知った。


 つまり、今、この新宿にいる、軍隊、警察は。

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