禁句連小説版 第2章

Sケープ

第1話 再始動

――私は目をつぶり、いったん落ち着いた――


???「おーい、おーいアスティ!」

???「おいアスティ! 後ろがつっかえてるんだよ! いつまでボケーッとしてるつもりだ? あぁ!?」

アスティ「え? あー、ホークのオッサンかー」

ホーク「ホークのオッサンかー、じゃねえよ! 寝ぼけてんのか!」


 ファンタジーっぽい異世界に飛ばされた、ピンク髪ポニーテールのかわいい美少女、私アスティ。言論統制をし、世界征服を目論む「禁句連」って組織がいて、こいつらがいろんな言葉を「タブー」っていう魔法の力で禁句……使えないようにしている。元の世界に戻りたくても、そのための魔法も禁句連に封印されてて戻れない。ふざけんな!


 この世界に来て最初に会った白装束の僧侶「フォクシー」ちゃん。この世界のことを説明してくれて、私が元の世界に戻るために「一緒に禁句連を倒す」ことを提案。私もそれに同意。それから……なんやかんやあって、金髪に赤い武道着の格闘家「フレア」ちゃんと、海賊コスプレのクセに近接戦闘よわよわ「ホーク」のオッサンも仲間になり、船で海を渡ってきた。あ、途中で巨大イカと戦ったりもしたな


 で、軍港ベイハーバーで物知りそうな人から「魔法使い3きょうだい」なら何かしら協力してくれるかもしれないって情報を得て、私達はそいつらのいるらしい場所に向かう


 めんどくさい謎解きのある「迷わずの森」を抜け、クッソ高い「魔法使いの塔」を登り切り、頂上にいる「魔法使い3きょうだい」を撃破した私達。……あー、長い道のりだった。で、「魔法使い3きょうだい」からは高級回復アイテムセットをもらい、そして「追加特技」を修得する権利も獲得した。その「追加特技」は、今いるこの小屋の魔方陣の力で得られるらしいのだ!!!


ホーク「はよ乗れ」

アスティ「ういっす!」


 この世界に来る時と少し似てる感じ……魔方陣に乗ると光の柱に包まれ、何かが降りてきたように感じた


アスティ「こ、これは……! ありがちな表現だけど!」


 これは……魔法をまとった斬撃、すなわちのスキルだ! しかも火・水・雷の3属性!


アスティ「よっしゃ、今なら誰にも負けない気がする!」


フレア「次は私が……これは! さらなるを覚えた気がするぞ! 忘れないうちに早く試し打ちしたい!」


フォクシー「では続いて私が……! が増えてより皆様を幅広くサポートしやすくなった気がします!」


ホーク「最後は俺だな。な、これは!? HP吸収魔法と……隕石を落とす禁呪だと!?」


ホーク「俺はさらにもうひとつの魔方陣で、3つの属性から1つの属性魔法を選んで覚えられるらしいな、しかもここに来れば何度でも付け替え可能と。どれどれ」

ホーク「これは……地獄の業火……か!?」


アスティ「ねぇ、やっぱりホークのオッサンだけやたらと優遇されてない!? ズルい! ひげもじゃ!」

ホーク「ズルくねえよ。あとヒゲは関係ねえだろ!」

フォクシー「しかしこれでかなりの戦力アップになりましたね」

フレア「うむ、早くこの力を試したい!」


アスティ「あせるな、あせるな。いったん休憩しつつ、情報集めたり今後の方針を練り直そうよ」

フォクシー「ここから東にノースホームという町がありますね」

アスティ「確か塔からも見えてたけど雪国だよね? 寒そう……」

フレア「寒さに耐えるのも鍛練だぞアスティ! うおおおぉぉ!!!」

ホーク「うるせえ! 変なスイッチ入れないでくれる!?」

フォクシー「アハハ……」

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