【1話完結】恥ずかしがり屋で敏感な彼女とお風呂でイチャイチャしてたら彼女がいっちゃった話(R15)
空豆 空(そらまめくう)
彼女とお風呂でイチャイチャする話(R15)
「ねぇ直樹、今日さ、一緒にお風呂入る?」
彼女が突然そんなことを言い出した。
「え、何、どしたの。いつも俺が誘ってもいやがるくせに」
彼女とはまだ付き合い始めて数ヶ月。ひとり暮らしの俺の部屋に、よくごはん作りに来てくれて、そのまま泊まっていくことも多いのだが、風呂は俺が誘っても恥ずかしがられるので一緒に入ったことはない。
「えっと……、直樹最近疲れてるなーと思って。マッサージでもしてあげようかな? なんて思ったんだけど……せっかくなら直樹いつもお風呂誘ってくるし……お風呂の中の方がいいかな? みたいな」
彼女は顔を赤くしながら言った。なんだよ、俺のためかよ、可愛いな。そんなの……願ったり叶ったりじゃないか。
「え、マジ? それは嬉しい。よし、行こう。風呂へ入ろう。さあ、さあ、行こう! 今行こう!」
「え、ちょ、待って、直樹、張り切りすぎ。……心の、準備が……」
彼女は顔をさらに赤らめて動揺し始めた。
「えー? だって今すぐ行かないと、いつ結衣がまた恥ずかしがって気が変わるか分からないじゃん?俺、もう何回お預け食らってると思ってんの? 今日はやっぱやめたはナシだからな??」
「う、そう言われると……やめるって、言えないじゃん」
「言わせないために言ってるんだけどなー?」
「……もう、意地悪だなあ。わかってるよ、そーゆーね、日頃の罪滅ぼしも兼ねて言ってみたんだから。今日……は、いろいろしてあげる」
めちゃめちゃ恥ずかしそうにそんなこと言うのが、めちゃめちゃ、可愛い。
……
…………
「ねー直樹、ちょっとやっぱ恥ずかしい……服……着たままでも、いい?」
「えーだめー。今日は“罪滅ぼし” してくれるんじゃなかったっけー?」
「う、言わなきゃよかったあ。恥ずかしいよお。じゃあ……脱ぐけど、あんま……見ないで、ね?」
「はいはい、ほら、早く脱いで?」
「もー! 向こう向いてて!!」
いつも恥ずかしがり屋の結衣が、今日は恥ずかしがりながらも頑張ってくれてるのが嬉しい。よっぽど、疲れてる俺に何かしたかったってことじゃん。つまりめっちゃ俺のこと好きってことじゃん。
ちょっと浮ついた気持ちのまま風呂場に入った。
なんだろ、ちょっと、緊張する……。
「ね、じゃあさ、身体洗ってあげるから、直樹向こう向いて椅子座って?」
「えー、そんなことしたら結衣の身体見れないじゃん」
「ちょ、ばか、見ないでってば、恥ずかしいんだからああああ」
結衣は赤い顔しながら俺に抱きついた。俺の肌に結衣の柔らかさと温もりが押しつけられる。なにこれ、やばいんだけど。
「結衣、俺の身体に押しつけて隠すのやめて」
「だって。直樹が見てくるんだもん」
「……結衣さ? 俺に抱きつくの、好きだよね?」
「え、うん、すき」
「それってさ、ずるくなーい? 結衣がしたいだけじゃーん。“罪滅ぼし” してくれるんじゃなかったっけー?」
結衣が可愛くて。つい、そんな意地悪言いたくなる。本気でいやがるならやめるけど、可愛い彼女に意地悪するのも彼氏の特権だろ?
「うー。それ、言われると……」
おずおずと赤い顔しながら結衣が少し俺の身体から離れた。
真っ赤な顔をした裸の結衣がそこにいる。
俺に見られてさらに顔を赤くして、ふるふるとしてる結衣が可愛いけど、それも少し可哀想かなと思いつつ、男の欲も疼いたりして。
「じゃあさ、俺に見られるのと触られるの、どっちがいい?」
そんな事を聞いてみた。
「え、さ、触られる方……。見られるのは、やっぱ、恥ずかしいよおおおお……」
結衣が恥ずかしそうにふるふるしながら言うから、
「言ったな? もういつもみたいにやっぱりダメってお預けにするの、ナシだからな?」
普段お預け食らって我慢ばかりしてる俺は少し暴走したりもして。
「んー! 分かってるよお。いつも悪いなって思ってる……もう、ばか、早く触って」
結衣は恥ずかしさに耐えられなくなったのか、自分から俺の手を自分の胸に押し付けた。
俺の手のひらに伝わる柔らかさと質感がたまらなくて。手が……止まらなくて。
「んっ!……直樹、だめ……刺激……つよい……」
「自分から触らせたくせに」
「……んっ。だってえええ」
赤い顔しながらも抵抗はせずにどんどん甘くなる結衣の吐息に興奮してきたりして。
「今日は、やめてって言ってもやめないから」
そう言った俺に
「今日は……やめてなんて言わないし。いってないしっ。んっ………! んん、だめ、いっちゃいそう……」
甘い吐息を漏らしながら、絶頂に達しそうになってる結衣に
「…………まだいったらダーメー」
そう言いながら、キスした瞬間、結衣の身体からふわっと力が抜けて、ぴくぴくっと跳ねる感触がした。
「……だめって言ったのに……イっただろ」
「う、い、……いってないもん」
なぜか強がる結衣が可愛くて。
「へえー? じゃあ、イったって言うまでイかせてやろうか?」
「……直樹の、ばか」
「きらい?」
「……だいすき」
「じゃあ……してもいい?」
「……優しく、してね?」
——疲れてる俺にマッサージするという理由で入ったはずなのに、俺がする側になっちゃってるけど。
俺だけマッサージされるより、二人で気持ちいい方が、両徳じゃん? なんて。
結衣は罪滅ぼしとか言ったけど、俺が素直にお預け食らったままだったのは、結衣のことが大好きだからだからな。
けれど暴走しちゃうのも、結衣のことが大好きだから。
結衣のいろんな顔が、見たいんだよ。
——その日の夜、ベッドの中で。
俺は恥ずかしがり屋で敏感な彼女を優しく抱きしめた。
そんな俺の顔を照れながら見つめてくる彼女が可愛くて、彼女の頭を優しく撫でた。
すると嬉しそうにする彼女がすごく、可愛くて。
今日は風呂場でちょっと激しくし過ぎたせいか、そのまま心地いい眠りについた俺は爆睡で。
溜まってた疲れが一気に抜けた。
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★連載中★『拾った猫耳少女が俺にだけ甘えん坊過ぎて困る!』
https://kakuyomu.jp/works/16817330654422714055
★週間最高3位★美人な先輩が突然看病にくる話(略)
【1話完結】恥ずかしがり屋で敏感な彼女とお風呂でイチャイチャしてたら彼女がいっちゃった話(R15) 空豆 空(そらまめくう) @soramamekuu0711
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