スライスして召し上がれ (改訂版)

湾多珠巳

Slice and Eat ! (revised edition)



 仕事を終えた知沙がアパートのドアを開けると、シンクの前に立っていた娘の菜月が、びくっとした顔で振り向いた。

 いつもより早い母親の帰宅が意外だったのはいいとしても、まだ夕食準備の時刻ではない。なによりも、娘の驚いた顔にぴんとくるものを感じて、知沙は三和土たたきから飛び上がるように菜月のもとへ駆け寄った。

 固まったままの娘が手にしているのは果物ナイフ。前にしているまな板には形の崩れかけたきゅうりが載っている――が、それはともかく。

 ちょっと驚いたのが、指のケガだった。幼い頃から包丁をにぎらせ、小四の今では簡単な夕食作りぐらい任せっきりにできる菜月には、めずらしいことだ。右手の人差し指の横腹、その中ほどに、やや深めの切り傷をこしらえてしまったようだ。

 手早くを救急箱持ってきて、消毒薬をふりかけ、大きめの絆創膏で傷口をくるむ。そこそこ痛いはずなのに、菜月は顔をしかめただけで、悲鳴一つあげなかった。

 応急処置を終えてから、改めてしげしげとまな板の上に目を向けると、娘があからさまに焦った顔を見せた。構わずにきゅうりを手に取ってみる。どうも、料理の準備にしては不細工すぎる。このあちこちへつってくびれた形になった造作は……なんとなくコケシのように見えるが……。

 よく見ると、きゅうりの中央に刃物で作ったようなひっかき傷がいくつか見える。包丁で文字を入れたような。カタカナらしい。ケン……ジ?

 視線の隅に何かをとらえて横を見ると、コンロ脇に開いたままの本があった。古本らしい。ページの体裁とか色合いから判断するに、子供向けの入門書か何かか。おそらくは、占いとかまじないとかの類の。

 もう一度娘を見る。こちらの視線を避けて黙り込んでいるその様子は、少なくとも恋のおまじないがばれて恥ずかしがっている、という状況ではない。

「これ、誰の名前?」

 観念したように、菜月の口が動いた。

「クラスの……イヤなやつ」

「どうイヤなの?」

「わたしのこと、ビンボウニンって……」

「それだけ?」

「……お母さんのことも……ゼイキンドロボウって……」

「へえ」

「……いろいろ。市からお金たかってる、とか……住めるはずのない家に住んでる、とか……」

「…………」

「ま、前から、物隠したりとか……ぶっとばそうとしたら、イジメとか言って先生に泣きつくし……もう、なんか腹立って!」

 床をにらんだままこぶしを握りしめている娘の姿で、知沙はおおよその事情を悟った。四年生の男子など、概して言葉も振る舞いも粗野なものだが、それにしても十歳そこそこのガキが、「税金泥棒」などという語彙を自分の言葉として使いこなせるはずがないのだ。ましてや、市の補助金や住宅事情のことなど。

 取引上、つながりのある大人たちの顔が、いまいましい気分とともに脳裏にリストアップされてくる。こういう年齢の子持ちはいただろうか? 自分一人なら、札束が下品なことを喋っていると思ってやり過ごせるが、娘が関わるのなら話は別だ。

 とはいえ、さしあたって子供には教えるべきことを教えなければならない。

「で、菜月はこれで何がしたかったの?」

 何かを言おうと口を開きかけた娘は、結局そのまま沈黙した。

「……あんた、これでその子を呪ってたの?」

 正面から問い詰める声で、いよいよ菜月はすくみ上がるように首を縮めて、でも悔しそうにゆがめた口元は変わらない。努めて厳しく知沙は娘に言い聞かせた。

「呪いなんてやっちゃだめ。いい?」

「……はい」

「なんでダメかわかる?」

 戸惑ったように菜月が母親の顔をふりあおぐ。決して鈍い娘ではないのだけれど、その質問には口をへの字にして首を振るだけだった。

「呪いはね、まっとうな人が手を出したら、まず幸せな結果にならないの。……ちょっとそこに座んなさい」

 すぐ後ろにあった食卓のイスに菜月を座らせ、自分も腰かけて、娘と同じ目線になってから少し心を落ち着ける。ここからの話は、慎重にやらなければならない。

「えっとね。まずは、呪いってものがほんとにあるのかどうか、なんて話は横に置きます。少なくとも菜月はあると思ってこういうことやってたんだよね? なら、お母さんもそれに合わせて話します。その上で、呪いはダメだよってこと、説明するから」

 菜月の顔が少しだけ緩んだ。頭ごなしに否定されなかったことで、子供なりのプライドがいくらか満たされたのだろう。実情はそう単純な話でもないのだけれど。

「でね、菜月が何を願ってたのか知らないけど、仮にそのままさっきの呪い続けて、それでもしも効果がなかったとするよね。呪いが失敗したとする。あんた、どうする?」

「ど、どうするって……」

「効果が出るまで繰り返すの? それか、どんどんヤバい呪いにレベル上げて試しまくるとか」

「それ、は……」

「それで望み通りになったらいいけど、その前にこっちが毒気にあたって病気になったりとか、ミスで呪いが逆流したりすることだって、あるんじゃない? ただでさえ、呪いの現場ってケガとか事故とか多いしね。その本には何て書いてあったの?」

 菜月がびくっとコンロの方を振り返って、それから不安そうにケガしたばかりの指へと目を落とす。どうやら件の古本は、しごくありきたりの、児童向けエセオカルト入門書だったらしい。この手の本に書いていそうなことなど、見なくてもわかる。

 むろん、インチキ本を支持するつもりなどないが、単なる不注意だと見えたケガが、実は霊的なものとかのせいで起きたのかも知れない、なんて思ってくれれば、とりあえずはよし。

「ね? 呪いって、効き目がはっきりしないことが多いし、その割りに呪う側ばっかり苦労することにもなりやすいの。で、ムキになって繰り返したりしてると、ヤバさがどんどんたまってリスクがハンパないぐらいになるの。こっちが何もミスしてないのに、ほんとに小さなきっかけで大事故が起こるとかね。それっていかにもヤバそうでしょ?」

「…………」

 伏せたままでよく見えないけれども、娘の顔に微かな怯えが兆しているのがわかった。うん、怯えるぐらい事態が見えてきたんなら大丈夫、と、知沙は内心で密かに安心する。

「で今度は逆に、呪いが成功したとするよね。……その子、大ケガするのか死んじゃうのか知らないけど」

 あえて投げやりな口調で言ってやる。どきっとしたように、菜月が母親の顔を見る。母親が全然冗談めかした表情でないのを見て、なんだかひどく戸惑っているようだった。

 でも仕方ない。これはもう、そういう話だ。

「……うん、知らないけどさ。あんた、この後はどうするの? 一生そうやって、何十人何百人と呪い続けるつもり?」

 低い静かな声の問いかけで、いよいよ追い詰められたように、菜月は顔をこわばらせた。

「許せないって思って呪ったんでしょ? けど、これからもそういう子って出てくるよね? どうするの?」

「そ、そんなのは……今度だけで……」

「でももっとイヤなやつ、これから出てくるかもよ? 手軽に消せるんなら、呪わないって手はないでしょ? 呪いたくなるよね? 違う?」

 ついつい楽しそうな響きが混じってしまう。今度こそ何も言えなくなって娘が黙り込むと、早々に真面目な声に戻して話を仕上げにかかる。

「ね? 呪いは成功するなら成功するで、いろいろと困ったことになるの。周りが思いっきり怪しんでるのに平気でバレバレな呪いかけたりとか、仲が良かったはずの友達まで、小さなケンカでひどい目に遭わせたりとか。どんどんダメな人になっていくの。麻薬みたいなもの……って言って分かるのかな? とにかく、これでみんな人生失敗してみじめにくたばっ……寂しく死んだとかいう、えーと、で、伝説なんかも、よく……本に出てきたりする、から、んんと、だから、やっちゃダメ。わかった?」

「……わかった……お母さんの言いたいことは、わかる、けど。…………でも」

 菜月の目にまた強い光が戻り始める。そう、この娘に怒りをおさめよ、などとただ説いてみせてもムダだろう。許せないものは許せないのだ。あふれんばかりの心の衝動を、何かにぶつけないことには。

 であれば、この場の対処だけでもなんとかするしかないのか――。

 知沙は立ち上がって、まな板の上に置いたままだったきゅうり像に手を伸ばした。……が、思い直してそれを置き、にやっとした顔で娘に向き直る。

「じゃ、いいもん作ってあげる」

 そう言って、ざっと冷蔵庫の中を物色する。目星はつけてあった。使い残しのかぶらがちょうどいい大きさで、野菜室の隅に転がっていた。一玉拾いあげて、隣の部屋に向かう。

 アパートは台所の横に二間あって、一つが母娘共用の寝室、もう一つが仕事部屋だ。夫が物故して以後をデザイン小物の加工と製作で生計を立てている知沙の、秘密基地のようなスペースだ。

 パソコンを起動させてる最中、足りない情報があるのに気づいた。奥の小物入れから春に配布されたクラス写真を取り出し、食卓に戻って座ったままの娘に突きつける。

「そのイヤなやつって、どれ?」

 ちょっと混乱しながらも、菜月は問われるまま、真ん中右寄りの少しとろんとした男子の顔を指差す。

 きびすを返してスキャナーで読み取り、一人分の画像にトリミングして色彩調整し、その情報を今度はとあるアウトプットチャンネルに送り込む。

 かぶらをマシンにセットしたら、あとはクリックするだけだ。いつもやっている仕事の精度からすれば、こんな作業は遊び以外の何ものでもない。ものの数分で目的のブツは完成した。

 意気揚々と台所に戻って、小さな模様のついたかぶらの玉を、ひょいと娘に手渡す。

「ほら」

 ひと目見て菜月は言葉を失った。当然だろうと思う。なにしろ、かぶらの表面にケンジとやらの顔が、リアルにレーザー刻印されているのだ。

 アクセサリーに模様や名前の銘を刻むためのレーザー加工機は、近年では家庭用の機種も出回っていて、知沙は腕のいいオペレーターとしても多くの注文を受けていた。平素はもちろん金属や革素材を相手にしているわけだが、レーザー熱で模様をつけるだけなら肉や加工食品も対象にできるし、乾燥した野菜の表面でも一応可能だ。

 その昔は写真そのものを媒体にし、さらにそれ以前は相手に模したロウ人形やら藁人形やら、はては名前をつづった紙切れやらで思いを遂げていたという話だが、この現代でわざわざアナクロな手法に執着する必要はない。より写実的に目的のものが製作できるのなら、そうするだけのことだ。

「こ、こんなもの……どうするの?」

「どうするって、そりゃ、かぶらなんだからさ」

 玉をもう一度手に取って、まな板で四つ切りにする。ケンジの顔は四方向に焼き付けておいたので、四つに分かれたかぶらの丸みのそれぞれに、ぼんやりした表情のガキの顔がロゴマークみたいにのっかる形になる。

 棚からどんぶりと板型のスライサーを取り出して、食卓の上に置く。娘の真ん前で、知沙はどんぶりの上にスライサーを置き、スライサーの上にかぶらを構えて、声をかけた。

「いい? 見てなよ」

 しゃかしゃかしゃか、と音を立てて、かぶらが下から薄切りになっていく。余白部分に続けてケンジの首が、下あごが、口が鼻が目が、たちまちのうちにスライスされ、無害な野菜の断片となってどんぶりの中へ落ちていく。

 見ていた菜月がびくっと総身を震わせた。その胸のうちに降りてきたものが、ほとんどエクスタシーに近いものであることを知沙は知っている。口元を手で覆って、けれども戸惑ったように娘が尋ねた。

「え、ええ? でも、これって……こんなこと、ダメって……」

 そう言いつつも、菜月の目は興奮で大きく見開かれていた。今にも獲物に向かって猛ダッシュしそうな猟犬みたいに。

 ほとんど歌い上げるような声で、知沙が朗々と答えた。

「これは、呪いなんかじゃないのよ。呪いなわけないでしょ。ただ野菜を切ってるだけ。料理を作ってるだけなんだから」

 もちろん、そんなはずない。呪いとははっきり言い切れないにしても、しゅの一種であることには違いないだろう。

 けれども、仕方ないのだ。今問題なのは、菜月の感情を、そのガス爆発寸前の憤りのエネルギーを、いかに安全に発散させるかということ。

 怒りの対象をケンジ以外にすり替えることができない以上、もはやできることは一つしかない。それがこれ。「あんたの行動は呪いには当たらない」という詭弁。気持ちの上っ面だけでも菜月が暗示にかかってくれたら、最悪の事態はなんとか防げるだろう。

 何しろ、呪いを呪いとして自覚しながら、怒りをぶつける行為ほど、直線的で強烈なものはないのだから。

「だ、だけど、これでもし、その……ケガとか、病気とかになったら?」

「そのケンジって子が? なるわけないじゃない。顔のデコレーションが描いてあるチョコとかクッキーとかで、その顔の主が不幸になったりする? キャラの形したゼリー食べたら、そのキャラが落ち目になる?」

「そ、それはもちろん違うけど……」

 それはそうだ。そういう時は、みな愛情を持って食べるのだから。この程度の屁理屈で言いくるめられる年齢でよかったと思う。

「でしょう? そいつが不幸になる理由なんて、かけらもないの。それでも、これでもしそいつの具合が悪くなったら、それはつまり」

 菜月は魅入られたように母親を見ていた。その目はまるで、ただ一つの言質、ただ一つの赦しの言葉を求めて、神父を仰ぐ信者のようだ。

「まったくの偶然ってこと。ただの成り行き。たまたまの、不幸な事故」

「じ、こ……」

「そうよ。だから、菜月が後ろめたく思う必要なんて、全然ないの。ぜんっぜん。これっぽっちも」

 いいながら知沙は、残りのかぶらとスライサーを娘に手渡した。

「さあ。まだ三つあるよ」

 微かに震える手で、菜月はかぶらを刃の上で往復させ始めた。最初は恐る恐る、やがて手慣れた動きで、いくらか力を込めて。

 ケンジのあごの輪郭が吹っ飛んだ瞬間、娘の肩は、今度は電気が走ったかのように大きく跳ねた。今はもう輝くような笑みを浮かべて、どんどん壊れていくクラスメートの顔を、舐めるように見つめている。一つをやり終えたら、待ちきれないように二つ目をセットする。またたく間に二つめの頭部も細切れへと変えられる。三つの顔がちりぢりになってどんぶりの中で山になるまでは、あっという間だった。

 とん、と知沙が食卓の上に小さい鏡を置いた。菜月の目の前に。

 え? という顔を娘が振り向ける前に、知沙は強い調子で言った。

「鏡見て! さあ、どんな顔が見える? あんた、今どんな表情?」

「え……と」

「よく覚えときなさい。これが勝ち誇った顔ってやつ。こういう顔を向けてる限り、相手は絶対に菜月に勝った気分になんかなれないから」

「……」

「あんた、そいつにいちいち反発してたでしょ? 今度何かバカなこと言ってきたら、何も言い返さないでいいから、ただその顔でじいっと相手の目を見るの」

「……うん」

「たぶんますますろくでもないこと言ってくると思う。そしたら、そいつはこのかぶらだと思いなさい。かぶらがお皿の上で菜月に向かって、怯えた顔で汚い言葉いっぱい投げつけてくるの。でも、菜月はそんなもの、いつでもぱくっと食べられちゃうから、おかしくてしょうがないの」

「わかった」

「さあ、もう一回さっきの表情やってごらん」

 娘の顔をじっくり眺め回してから、知沙は満足したように言った。

「うん、合格」


 スライスした野菜の行き先は決まっている。知沙と菜月は、そのことをいちいち相談することもなく、そのまま早めの夕げの準備へと取り掛かった。

 食べる、ということによってケンジの身の上に何が起こるかは、正直なところわからない。が、細切れにした相手を食べきってしまうというのは、潜在意識下で菜月がこの件を克服するためにも、ぜひ必要なことだった。

 まあ、命に関わるほどのことはあるまい。愚かな親を持ち、無知で無思慮に育った男児の身の上には同情を感じないでもないが、これでもより無難な解決の筋道を作ったつもりだ。正直、きゅうりのコケシを見た時は手遅れかと思った。平和裡に菜月が怒りを収めてくれたのは、やれやれだ。

 そもそも十歳とはいえ、うちの家系の女に罵詈雑言を浴びせるなどという、命知らずなことをするから悪いのだ。娘がまだまっさらな状態でよかった。いずれはきちんと系統だって学ばせなければならないだろうが、それは今少し感情のコントロールができてからだろう。

「それは何?」

 魚の切り身に、いつもは見ないすりおろしニンジンが添えられているのに気づいて、菜月が訊いた。

「うん、スライスとかみじん切りよりはいいかなと思ってね」

 質問をはぐらかした形になっても、娘は何も言わなかった。ニンジンおろしの中に微かな黒い粒が混じっているのには気づいていたようだったけれど。

 元凶になった愚かな大人は、ケンジの名字を確認し直したらあっさり判明した。心当たりがありすぎる、直接証拠すらも枚挙に暇がない、真っ黒けな社会人のクズである。よもやこんな年齢の子供がいる夫婦だったとは。

 どこまでも浅はかなその親は、SNS活動にひときわご執心で、レーザー刻印の素材探しは秒で済んだ。数度のケチな取引での支払金回収はとっくに済んでいる。迷う理由なんてかけらもない。

 ああ、もちろんこれは呪だ。本気の。なに、ツボを心得た術者にかかれば、呪と言ってもいたって平和的なもの。せいぜい、市の補助金を申請する身の上というものがどういうことか実感していただける程度の、運の下落を経験するだけ。

 やつらにはいい人生経験になるだろう。かくて我々は理解し合い、ひいてはいらぬ不和の種を長期的に取り除くことができるに違いない。

「さて、食べましょうか」

 菜月が、かぶらときゅうりの酢の物をしげしげと眺めて、言った。

「食べるのがいやになるかと思ったけど、こうしてみるとおいしそうにしか見えないよね」

「よくわかってるじゃない」

 そして、その日最後の教えを、母親は娘に伝授するのだった。

「ね? 煮ても焼いても喰えないやつなんて、世の中、そういるもんじゃないんだから」



  <了>

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スライスして召し上がれ (改訂版) 湾多珠巳 @wonder_tamami

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