500文字 匿名超掌編コンテストより
錦を掴む
男は
助けた礼を言っている様だが、息が切れて返事どころではない。
しかも助けた訳では無いのだ。出会い頭にぶつかった
勢い男の仲間と間違えられ、ほうほうの体で逃げているのだ。
そもそも
茶屋の主人からも「
この時世、浪人の
何もしちゃいねぇのに、こんな所で死んでたまるか。
そう思った途端、男に襟首を掴まれ川中へと放り込まれた。
流れに身を任せ追手どもが見えなくなった所で
すると男は
だがこの日から数年の後に、
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(「試」を入れて500文字以内)
大好きな司馬遼太郎先生の文章を目指して描いてみました。
後日、中編か長編で描けたら嬉しい。
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