私ついてない

兎波志朗

第1話 本編


私は本当についてない

1年間片思いだった彼とついに付き合い早半年。


さっそく浮気されるなんて、、、


親友の久美が教えてくれた、ホテル街で彼が女の子を連れて歩いてたって。

ショックだった、、だって女の子の友達がいなくて上手く話せないって言った彼はなんだったの?


私は信じれなくなりもしかしたら他人のそらにカモしれないと思い聞くや否や今彼の家に来ていた。


彼はまだ授業中、もちろん留守。

勝手に入って浮気チェック、悪いことをしてるとは思う。けど親友が嘘をつくとは思えない。

似てる人って世界で3人いるって言うし、似てる人がたまたま近くにいる可能性だってある。


私は希望を抱きチェックすることにして






さっそく絶望した


お風呂場で見つけた長いキューティクルな髪の毛


もちろんウチのじゃない、ウチは茶髪でショート、こちらは黒髪ロング


吐き気がしてきた。


友達いないってなんだ?

アカデミー賞取れるはテメェの演技。

黒髪ロングが好きなら伸ばしたし染めたのに、どうして。。

ついてない、なんでこんな男を好きになって1年棒に振ったんだ!


もう今暴れ回ってテーブルでも粉砕するかと思ったけど写真立ての2人を見て踏み止まった。

凄い幸せそうな2人。

こんな幸せな顔演技じゃ出来ない。

そうよ、もしかしたら長めの友達かもしれないし!!


私はギリギリ平静を保って他を探すことにした






が更なる絶望に襲われた、それはベッドの下から出てきたオモチャ。



お尻用、、、、


え?なに、もう引いてきたんですけど。。。


もうそこまでの関係ですか?

あれ、これもしからウチが浮気相手なの、あれ?

あれれ〜?

オモチャ⁉︎

言ってくれたらいいじゃない!

いや、拒否はする!


拒否はするけど言ってくれてもいいじゃない!


そして他にも出てくる出てくる


ここはトイザ○スですか?

オモチャ箱ってくらい出てくるそういう用途もわからん数々。極めつけは


XLサイズのやつ


は?

親指姫が何を買ってんの?

一丁前に見えはってんじゃねぇよ!!

小五みたいのぶら下げて何⁉︎




そんなことを思ってると外から足音が


足音だけでわかる自分がムカつくけどわかっちゃう。

この足音はあいつのだ。

そしてもう一つの足音が聞こえる。

まさか?


私はこっそり窓から下を覗くと


えぇ、まさかが当たりましたよ黒髪ロング

しっかりカップル繋ぎをしてるからすぐわかる、

貴様か?

貴様が浮気相手か?

顔は見えないけどウチより華奢で背の高いモデル体型。

えぇ、えぇさぞ可愛いんでしょうなぁ!


もうなに?凄いムカつく、ちょっとバレないように隠れそうになる自分もムカつくし全てムカつく。

もうダメ、今からこの扉からアイツが背の高い子と入ってくる、なんなの?それで親指姫の登場ですか??

あー、ダメ扉が開いたらまずは1発ぶん殴る、それ以上はその時のテンションで決める、ブチコロ?ブチコロ案件よこれは。

ブチコロブチコロブチコロブチコロブチコロブチコロブチコロブチコロブチコロブチコロブチコロ


私がそんな考えになってる時、ついにドアノブに手がかり扉が開いた


そして私は









「え?何もしないで帰ってきたの⁉︎」


翌日学食で昨日の話を久美に言ったらかなり驚かれた。


ウチならゴチコロだよとか言ってるけど、うん、もういいんだ。どうやったって彼を取り戻すことは出来ないとわかったから




だって





私ついてないから

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私ついてない 兎波志朗 @NAMIUSAGI

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