取り巻きを取り巻く勘違いのet cetera(2)~アラタ・クランケリッツの場合 一
■□ アラタ・クランケリッツの場合 □■
――――ずっと気が狂いそうだった。
「相変わらず難しい顔をしているな。こちらで茶でも共にどうだ? それとも酒の方がいいかな」
「殿下。職務中です」
「硬いな。付き合いも長いのだし、もう少し砕けてくれて良いのだぞ? アラタ。私は君を信頼している。そんな相手からつれなくされるのは寂しいものだよ」
「……勿体なきお言葉。ですが職務中ですので」
堅い口調でなおも辞退すれば、相手は残念そうにため息をつく。
そのことにほんのり罪悪感を抱いた。
「……まあ、それも君の良いところだものな。せいぜいじっくり口説かせてもらうさ」
「そういったことは女性相手になさってください」
「冗談も理解してくれると嬉しいのだがね」
「善処します」
「期待してるよ」
そう茶目っ気を含ませて笑った赤髪の青年は、この国の第二王子。
アラタ・クランケリッツが護衛をする相手だった。
(ああ、嫌だな)
彼を見る時にどうしても「第二王子」というフィルターがかかってしまう事がひどく煩わしかった。
身分ではない。"キャラクター"というフィルターだ。
同じ世界に生きて、同じ空気を吸って、同じ大地に立っている相手を、そんな目でしか見られない現状が気持ち悪い。
相手の事を尊敬し、好意的に思っているだけにその感覚は常にアラタを悩ませていた。
生まれた時から持っていた"原作知識"を含めた前世の記憶と自我。それが本当に自分の記憶であるかも分からず、ただただ困惑した。
ここがその知識の中にある物語の世界だという可能性に気が付いたのは七歳の頃。
物語の中でも最悪の道を歩んだ時、自分や家族がどうなるかを考えてゾッとした。
最悪の道……"冥府降誕"を迎えてしまえば、主人公たち以外問答無用でこの国の人間は全て死ぬのだ。
何を馬鹿なと一笑にふす胆力は自分には無かった。
その可能性に気付いてからは眠れない夜が続き……衰弱死一歩手前になってようやく決意したのだ。
この世界を物語の舞台だと受け入れて、自分がこの国を救うのだと。
そのため縋るような気持ちで「前世で好きだったキャラクターを救うヒーロー」に自分を見立て、デザインした。本来の臆病な性格に蓋をして。
対象が大きすぎて逆に曖昧になってしまっている本懐の他に、具体的な"誰かのため"という目的意識を持つことで、恐怖を乗り越えようとしたのだ。
もちろん、その誰か……アルメラルダを救いたいと思う気持ちにも、偽りはないのだが。
己を鍛え、薄れゆく記憶の中から知りうる限りの原作知識を抽出して書き記した。
妾の子かつ五男という立場では何もできまいと、家を出て騎士となり第二王子の護衛という地位を手に入れた。
苦境の中に居る主人公たちを見つけだし、姉には国外での平穏を。弟には同士となることを求めた。
そしてようやく整った舞台。
最悪の道はひとまず回避できたと見ていいが、原作時間軸が終わるまでは油断できない。
冥府降誕を完全回避するためにも。自分をヒーローに見立てるため勝手に縋った少女を救うためにも。
全てが丸く収まるエンディングを迎えるまでが、彼の戦場だ。
そうして丹念に丁寧に作り上げてきた「ガワ」。
だが先日。
それは一瞬にして剥がされた。
『あーーーーーー! はい。はいはいはいはいはい! かんっっっっぺきに理解した! うわっ、恥ずかしい! 無意識下で自分一人がそうなんだと思ってた! でも、そっか。なるほどなー!』
そう一気にまくし立てた少女を見た時、アラタは思った。
――――仲間がいた。
そう感じた途端あらかじめ引いておいた一線、心の壁がいともたやすく瓦解した。
転生者という正体を知られ、アラタもまた自分と同類だと分かるや否や。ファレリア・ガランドールの「ガワ」をかぶった少女の警戒心は目に見えて溶け消えて、友好的に握手をしてきたのだ。
この時点でアラタもまたファレリアに対しての警戒心が無に帰した。
自分の記憶をずっと疑っていた。
信じようとしながらも自分の頭がおかしいのではという考えが常にあり、気が狂う寸前と理性の間を行き来した。
だけど一瞬で受け入れられた。裏付けられた。この記憶や前世の世界は偽りでないのだと。
それがどんなに嬉しかったか。
後日。
日を改めて彼女に事情を説明した上で「何もしない」協力を求めようと考えていたアラタだったが、心は非常に浮足立っていた。
彼女の存在そのものが前世の肯定。それも自分と同じくゲームを知っている人物。
嬉しい。嬉しい。嬉しい。
この世界においての異物は自分だけでないという事実はアラタを勇気づけた。
護衛対象の第二王子にすら「最近ずいぶん機嫌がいいんだな」とからかわれるほどに、それは表に出ていたようである。
しかし。
空中庭園の密会にて。
"堅物真面目"な騎士の皮などすでに機能しないままに一通りぺらぺら喋った後、心を満たしていた温かい気持ちに……一気に冷や水を浴びせられる事となる。
『全部終わったら私と結婚を前提にお付き合いしていただけませんか?』
言われたことを理解するまで数十秒を有した。
自分に告白? 何のために? どういった思惑で?
アラタは自分に自信がない。更に言うとリアルの女に対して恋愛面での信頼はゼロを振り切ってマイナス。それは前世から引きずっている、うとましい感性の一つだ。
更に冷静な分析でも、アラタは自分が女性から好意を集める顔でも雰囲気でも無いことを自覚している。
地位や磨き抜かれた肉体があるため時折熱い視線を向けられることが無いわけではないが、直に接するとアラタの作った「ガワ」による雰囲気と肉体の威圧感で委縮させてしまうのだ。
顔とてこのあたりでは珍しい種類なだけで、美形とは程遠い。ゲームならばチュートリアルに出てくるモブがせいぜいだろう。
その自分に、会って間もないうちに愛の告白?
いくら同類とはいえ、そんなことありえるのだろうか。
確かに彼女は自分を見る時赤面していたが……動かない表情の中それは異様で、とってつけたようにも見える。
……裏が無いわけがない。
こうして安堵は疑心へと反転した。
もしや前世を想起させる単語と会話のノリで話していたのは、自分を油断させるためだったのだろうか。
自分は何処まで話した? 余計なことは言っていなかったか?
考え始めれば止まらず、アラタは思考の渦に飲み込まれた。
最初は話を他の誰かに聞かれないため以上に、精神的にマウントを取りこちらのペースに乗せようと隔離結界を使用した。「悪意無しと判断した」などと言っていたが、あの時点でアラタはファレリアを信用などしていなかったのである。
だがそんな中、彼女は予想を超えてフレンドリーに接してきた。そのことに対しアラタは内心でかなり動揺したし呆けてしまい、思えばあそこから彼女の術中にはまっていたのかもしれない。
カマをかけたなんて言っておいて、逆に罠に嵌められたのは自分であったのだ。
(そうだ。協力を申し出たのだって、きっと何か思惑があるんだ……!)
何もしないでほしい、というアラタのオーダーに快諾したファレリア。
だがあの女はその直後で「フォートを手伝う」という断りにくい名目でもって、原作へ関わることの出来るポジションを手に入れた。
どこまでが計算でどこまでが素なのか。疑い始めると一気に分からなくなった。
話していると感情表現は豊かに思えるのに、表情がほぼほぼ動かないのも内心を測り切れない原因である。
(微笑の美少女。伽藍洞のお人形……)
原作での"ファレリア"の異名を反芻する。
製作者の一人が趣味で手掛けたスピンオフ。
それはゲーム本編クリア後の時間軸で描かれる、主人公マリーデルと特定のキャラクターが結ばれた世界線の物語だ。
製作者としては「ラブラブになった二人を困難に立ち向かわせてそのラブラブっぷりがより強固になったやつを見たい!」の一心で作ったであろうその話。
そこに出てくる"第二の悪役令嬢"とも言える存在がファレリア・ガランドールである。
魔法学園にファレリアが入学してきた時は驚いた。
なにしろアルメラルダと違い、ファレリアは魔法の才能がまるで無いという設定だったからである。だからこそ本編後……魔法学園を卒業した後のストーリーに出てくるのだ。
更にはアラタが助けたいと思っている悪役令嬢アルメラルダと親しい様子で、そんなイレギュラーをアラタは慎重に調べる事にした。
なんでも二人は十歳の頃からの幼馴染で、その仲は非常に良いものだと一部では評判だとか。驚くべきことにファレリアはほぼ毎日、エレクトリア公爵家に通うなどしていたらしい。入学してからも常に一緒だ。
魔法に関しても使えないなどということはなく、むしろ中級……出来が良い方。
その他にも気になることはあったが、アラタはまず彼女が自分の知る「ファレリア」とかけ離れていることを受け入れた。
出来る事なら原作前にアルメラルダの事も調べるべきであったし、それが可能ならばファレリアのこともすぐに気が付いただろう。
だがアラタとしては事情が事情だけに自分一人で動く他なく、手が足りなかった。
アラタの立場では公爵令嬢であるアルメラルダの事を調べる事が単純に難しかった、というのもある。
我ながらなかなかの失態だと歯噛みしつつ、アラタは王子の護衛として学園に潜り込めたことを機に……今までの遅れを取り戻すように情報、噂を集めた。
学園は噂の宝庫だ。
一度入ってさえしまえば情報はいくらでも集められる。
そして。
「アルメラルダ様は幼い頃かなりの癇癪持ちとして有名だったのですが、ファレリア様に出会ってからはピタリと収まったとききますわ。気の合う友と遊べたことで、色々発散できたのでしょうね」
「気位が高く傲慢だと思われることも多いが、あの方は常に努力なさっている。実力のある者が矜持ある振る舞いをするのは当然の事」
「アルメラルダ様は星啓の魔女候補かつ、エレクトリア公爵家のご令嬢だけあって素晴らしいお方だよ。ご自身の研鑽も常に怠らない上に、身近な者の世話までする責任感の強い女性だね。ファレリア嬢はアルメラルダ様に目をかけてもらって恵まれているな。羨ましい限りだ」
「やはり競い合うライバルだからでしょうか。あの庶民、マリーデルに対してはいつもと違った顔をお見せになるわ。ですが星啓の魔女は国の要。その重要な役割に、万が一でもあのような小娘を据えるわけにはいきませんもの。アルメラルダ様の対応が厳しくなるのも納得です」
などなど。
アルメラルダに関しては"高慢だが実力のある努力家で面倒見もいい"といった評価が大半だ。もちろん悪い噂がないわけではないが。
悪役令嬢といっても彼女には「星啓の魔女」になるという目標があり、彼女もまたそれにふさわしい振る舞いを心掛けている。星啓の魔女に寄り添う補佐官となるべき男性と縁を結ぶ必要もあるため、わざわざ悪評をたてる行為をするはずがない。
ゲーム的にも悪役令嬢というカテゴリを当てはめられる前に、彼女に備わっている肩書は「主人公の恋敵」。
悪評ばかりのライバルを退けて手に入れた恋など茶番も良いところだ。
そしてだからこそ、対外的な評判が良いからこそ。
……対してファレリアについての噂は。
「よくアルメラルダ様にきつく当たられているファレリア様だけど、実はアルメラルダ様の手綱を握るためにあえてそれを受け入れて裏から操っている、だなんて噂を聞いたわ。あ、大きな声じゃ言えないんだけど。私が言ったって内緒ね」
「ファレリア様は目立って優秀というわけではないけれど、あの容姿でしょう? とっても神秘的! 真の実力を隠していると言われても納得しちゃいますわ~」
「彼女の赤目、生まれつきでなく段々変色したものらしいんだ。つまり"
「信頼、なのでしょうね。時々行き過ぎた制裁というか、アルメラルダ様がファレリア様に手を挙げている場面を目にします。ですがファレリア様はその後でもいつも微笑みを浮かべてらっしゃるし、アルメラルダ様の側から離れたことは一度もございません。ご自分のためにあえてアルメラルダ様が厳しい態度をとっているのだと理解しているのだわ。なんて麗しい友情でしょう」
などなど。
概ねがその無表情と神秘的な見た目ゆえに「隠れた実力者」として認識しているようだ。
アルメラルダとの関係も"対等な友"として見ている者が多い。
厳しく当たられているという件に関しても、「仲が良い証拠」だと受け取られているようで。アルメラルダの評判が原作よりやや良いように思えるのは、彼女の苛烈な性格を受け止める
アラタはそんなファレリアを見て思った。
もしや彼女も自分と同じ転生者なのでは?
そう考えれば納得がいく。
魔法の才能がなくとも前世の記憶があるならば死ぬ気で魔法を覚えるだろうし(アラタは使いたくてしかたがなくて五歳で覚えた)、早い段階でアルメラルダに接触すれば彼女は悪役令嬢にならないかもしれない。
そう考えて行動した転生者の結果があのファレリア・ガランドールであるならば、いかに心強いか。
アルメラルダが原作通り悪役令嬢になっていたため首を傾げるところもあったが、ファレリアに接触しない理由にはなりえなかった。
もともと原作開始前後で自分が知る知識と大きく異なる存在が居れば、声をかけようとも思っていたのだし。
……問題は、接触するタイミングが無かった事だ。
ファレリアは学園移動中はほぼアルメラルダの横に居る。
黄金と白金の少女の組み合わせは大変華やかで、常に人目を集めていたのも接触しにくい原因だった。
そんな中、自分が仕込んだ原作崩壊かつ原作順守の切り札。マリーデルの弟、フォートが入学する原作開始期を迎える。
マリーデルが星啓の魔女としての資質を発揮し見出されるためのイベントは、マリーデル本人の資質を一時的にだけ
男であるフォートが本当にそれを出来るのかが一番の懸念であったが、幸いなことにそれはクリア。無事入学。
その後ファレリアがどう接してくるのかと思っていたが……。アラタも予想外なことに、どういった経緯なのかマリーデルに扮したフォートが彼女をアルメラルダから引き離した。
その時アラタは好感度管理のため虐めイベントに来る攻略候補は誰か確認しようと別の場所で待機していたのだが、その目の前を走り去って行く
だがそれは絶好の機会。
以前にも一度接する場面はあったのだが、その時は王子が居た。そのため話すことなど不可能。
こんな場面はもうなかなか無いだろうと、すぐさま隔離結界を用い……多少の情報ジャブをいれたあと。改めて話し合いの場を設けて、お互いの認識をすり合わせる事と相成ったのだ。
だが彼女の愛の告白でアラタは一気に不信感を募らせることとなった。
それはファレリアという転生者に親近感を覚えはじめていただけに、根深いものとなる。
――――そんなアラタの前で。
現在少女もどきと少女()が戯れていた。
というより、ファレリアが一方的にフォートで遊んでいると言ったほうが正しい。
「ほら~。長い髪の毛なのに雑に編んでるから傷んでる。まず丁寧に櫛で梳いて、ちゃんとオイルも塗りましょうね~。ゲームと違ってステータスが上がれば勝手に綺麗になるなんてことないんですから」
「しょうがないだろ。この髪は急遽アイテムで後付けしたものなんだから。慣れてないんだよ」
「お姉さんの髪の毛を結ってあげたエピソードとかないんですか?」
「無い。姉さんは基本的に自分の事はなんでもやっちゃうから……」
「へぇ、なるほどね~。あ、この後はマナーの練習ですよ。まったくもう、アラタさんったら。魔法訓練の他もちゃんと見てあげないと駄目じゃないですか」
「……いや、下手に教えるとイベントがおきないだろ? 不慣れな貴族社会のルールに戸惑っているマリーデルだからこそ……」
「わかってますけど。それは
ぷりぷりと怒っているように見えるが、その表情はほぼ動いていない。雰囲気と幻視する擬音だけぷりぷりいっている。
使い魔で待ち合わせ場所を決めて、定期的に会っているこの現状。
幸いなことにまだ誰にもバレていないが、ファレリアに不信感を抱いているアラタとしては胃が痛い。
下手に断って動向を見失うのも避けたいため、こうして受け入れるしかない現状が歯がゆかった。
ちなみにファレリアの告白だが、アラタはその場でキッパリ断っている。
だが。
『突然ですものね。驚かせてすみません。ふふっ、でもこれから会う事は多くなるわけですし? そのうち好きになってくれると嬉しいです! 私もガンガンアタックしちゃうので。まずはお友達からよろしくお願いしますって感じですね』
その一言に尽きた。
断られたその場でそれを言える心臓、毛でも生えているのか?
アラタがその立場だったら打ちひしがれ、三日三晩は涙で枕を濡らす自信がある。
そのしぶとさもまたアラタがファレリアの告白を信じられない一つの要因だ。嘘くさい。
しかし有言実行とでも言おうか。
ファレリアはアラタと会うたびに「素晴らしい筋肉ですね。日々の研鑽とあなたの真面目な性格が垣間見えるようです」とか「今日も鋭い瞳と眉毛が凛々しいですわ。かっこいい!」とか「そのお召し物はご自分で選んだのですか? 小物も含めてバランス最高すぎる……。センスがいいんですね!」とか「人知れず国の存亡の危機に立ち向かうそのお覚悟、男気ですわ~!」とか「アルメラルダ様にはちょっと妬いちゃいますけど、不幸になるかもしれない少女の幸せのために動ける男性。それってヒーローなのでは? 惚れ惚れしちゃいますねぇ」とか。
ガンガンアタックしますという宣言通り、ファレリアはその場で思いつく限りの褒め言葉をアラタに浴びせてくる。顔がいいだけに気を抜けばうっかり惚れてしまいそうだ。
己を懐柔する罠と分かっていても、アラタとて人間。褒められることは大好きである。
しかも転生者の仲間に飢えていて、これまでの努力を事情の分かっている者に認められたとあらば嬉しくないはずがない。
だがファレリアが自分の事を好きという最大のノイズによって、素直に好意を受け入れることが出来ないでいた。
いったい何を企てているのか。
それが分からない今、余計な心労を抱え込んでいるのがアラタ・クランケリッツの現状である。
無論!!
全てアラタの勘違いである!!
アラタに対しての告白に関しても一般的乙女としての打算こそ多少あれど、基本的には純粋な好意によって発生したものだ。
(ファレリア・ガランドール! お前はいったい何を考えている……!)
何も考えていないのである!
しかし残念なことに、アラタにそれを教えてくれる人間は誰も居なかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます