第20話 勘違い

Hとの契約を強制終了し、Gさんの案件1本にしていたのですが、やっぱり待ち時間が暇。


「なんかないかなぁ」と2サイトを見ていたら、音声マージ(MIX)のお仕事を発見しました。

(音声マージ=複数のナレーターさんが別撮り収録した音声を一つにまとめる作業)


Gさんからの依頼で動画を作る際、音声マージをしてから制作をしていたので、隙間時間にできるんじゃないかと思い応募。


すぐに返信が来て、1本作製したところ、継続してお仕事をいただくことになりました!


原稿を見ながら音を繋げていくお仕事だったのですが、担当者のIさんは新規チャンネルに気合十分。


「すごく早いですね! これだけ早いと、すぐに単価も上がりますよ」とのお言葉をいただき、こちらもモチベーションUPしていました。



3か月くらいたった頃かな?


ナレーターさんに原稿をお渡しする作業をお願いされたのですが、Gさんとの契約もあるので、丁重にお断り。


「時間的にかなり厳しいので、申し訳ありませんが、お受けいたしかねます」


「大丈夫です! やればできます!」



なにその感情論…


めっちゃ嫌なんですけど… Iさんって高〇なんかな…



再度丁重にお断りしたのですが、Iさんの暴走(?)は止まらず、強制的に複数人いらっしゃるナレーターさんとのグループチャットに招待され、裏にある1:1チャットで原稿を渡され…


「これを〇〇さんに渡してください」と…


仕方なく、そのままお渡ししたところ、1:1チャットで「できたじゃないですか!」と・・・


音声マージだけやる予定が、なぜか運営補助的なことをやらされてました。


この時点でIさんに対する不信感が湧いたのですが、Hに比べたらまだまだ小さいもの。


気付かないふりをして作業をしていたのですが、どうして強制的にでも私にやらせたかったのか、その理由が数日後にわかりました。


それはナレーターさんから音声が納品された時のこと。


・原稿の誤字脱字がひどい

・全体的に読みにくい

・完璧な状態で渡してくれないと困るetcetc


ものすごい長文のダメ出しがきました。


が、Iさんは無反応。


原稿を渡しただけなので、反応していいのかわからず、そのままにしておいたら、Iさんから1:1。



「○○さんに謝罪してください」



は? 渡しただけなのに? え? どういうこと?


校正ミスってことだよね? 私、校正してませんが?



全然意味が分からず、Iさんにそのことを聞くと、


「謝罪すればそれで収まるので、謝罪してください」



なるほど… Iさんはフルボッコにされることを見越して、私を盾にしたのね。


というかさ、それってライターに言わなきゃダメでしょ。


グループに入れる人、完全に間違えてるでしょ。



仕方なく謝罪をしたのですが、Iさんは完全スルー。


おそらく、ナレーターさんは私がライターだと勘違いしてるんじゃ?


全然納得がいかないまま、Gさんからの依頼が来たのでスルーしていました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る