算数ができなかった学生時代の自分に読ませたい

算数と数学が致命的にできない主人公。学生時代の私自身とそっくりでした。

小学校1年生の、本当に最初の頃に数問間違えただけで親や教師から「お前は算数ができない」と頭ごなしに言われ、怒鳴られたり暴力を振るわれたりしてさらに萎縮。どんどん自信を失って算数嫌いになりました。本作で算数&数学でできないことを「呪い」と表現する描写がありましたが、まさに親や教師から呪いをかけられたようで、いまだに解けずにいます。

少しでも算数が楽しいと思える要素があれば、もうちょっとできるようになっていたのではないか。そして本作がその要素になり得たのではないか。そんなふうに思わせてもらいました。

私はとっくの昔に学生時代を終え、算数やら数学やらに悩むことは少なくなっていますが、現在進行形で算数・数学がハードルとなり、苦手に感じている学生さんにおすすめしたい作品です。
それから私のように過去、算数・数学に悩まされた人も、本作を読むことが心の救いになるかもしれません…🙏

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