第8話 記念オフコラボ(本番)①


はい、帰宅しましたよ。

帰宅したのは良いものの飯も食ってないのにもう十時!

まぁいいや、オフコラボまではあと7時間…

あ、パフェを作ることになったからスポンジ焼かないと。



はい、スポンジ焼いて少し昼飯食ってたらあっという間に三時ですね。

最近年取ったからか時間が進むのが早いよ。

いやまだおじさんじゃないからね!お兄さんだから!


先にスタジオに入ってパフェ作んないと行けないんだった。

生クリームとスポンジは作ってあるんで空間魔法にいれて持っていきます。

来い!俺の原付シュバルツ号!



◆──スタジオ


スタジオについたんでね、先に配信しながらパフェを作りたいと思います。


「はいどうも!もう挨拶作んなくても良いかなって思い始めた春野 雅です!」


『配信早くね?まだ一時間前やけど』

『概要欄見ろ、先に料理して二人を待つ書いとる』

『あーそゆことね』


「最近はおかず系ばっか作ってたんで今回は多分蜜柑ちゃんが喜ぶであろうダンジョンパフェを作ろうと思いまーす」


『パフェ…だと?』

『こいつデザートも行ける口か』

『こいつなんならできないんや?』


「はいこれダンジョン産の桃、苺、バナナ!あとスポンジと生クリームね」


『ナチュラルに出していく空間魔法ー!』

『空間魔法って貴重なんか?』

『ブラックとかならほぼ大体持ってるけど習得がくそムズい魔法。その代わり覚えたら中の物は時間が止まるから楽っちゃ楽』

『え、持ち運び可能なん?どこでも暖かい飯食えるとかキャンプ勢のワイ大興奮なんやけど』


「空間魔法の話題出てるけど習得はコツさえ分かれば覚える人は1日で覚えるよ」


『そもそも教えてくれるやつが貴重な件について』

『そんなすぐ覚えるやつ絶対おらんて』


「まぁいいや、グラス家から持ってきたんでこれに敷き詰めるだけですね。一応今回は量がないんでスタッフさん許して!」


『えー!って言われてて笑う』

『そりゃ最近はずっと提供してたし』


「あとで別のもの作るから許して!」


『誰だオッケーでーす!って言ったの』

『俺真面目にV COOLに就職しようかな』

『V COOLスタッフ就職ニキいたけど今V COOL倍率えぐいんやぞ』

『主にこいつのせいな』


「いやー俺の「おかげ」でスタッフ増えてるようで嬉しいですねー」


『強調すんなwwwww』

『まぁ増えてるのは事実』

『結構な頻度で新人募集してるし』


「あ、ほぼ完成っすね。新人スタッフさん来て」


「え、あ、僕ですか?」


「これ味見してみて」


『そんなやばいもの新人に食わせるんじゃない!』

『新人くんイケメンやな』

『いやそれな?』


「い、いただきます」


「どーぞどーぞ」


「…………!?!?」


『まぁこの反応よな』

『それは仕方ない』

『忘れられない思い出で草』


「あ、それ残り食ってもいいよ。じゃあ新人スタッフさんありがとうございましたー」


『裏で黙々と食ってそう』

『先輩から殺されない?大丈夫?』

『先輩達からの視線で殺されそう』


「じゃあ雑談でもして万葉くんと蜜柑ちゃん待ちますか。なんか質問ある?」


『探索者時代の武勇伝』

『今どこに住んでる?』

『家族構成は?』


「家族構成は両親に姉だね。姉さんめっちゃ美人なんだぜ!?なんであの人彼氏できないのかわかんないもん。高校時代も百人以上告白されてたけど雅と過ごす方が楽しいっていってくれるしさ!今はどっかで一人暮らししてるらしいけどなんの仕事してるんだろ」


『おっとこれはシスコンか?』

『姉ちゃんの方もブラコンの可能性あり』

『美人で優しくて仲良い姉ちゃんって存在するの?』

『ガチャの最高レアリティ単発で引くくらいの確率でいる』


「いやー正月に会ったきりだから会いたいな~」


「失礼しまーす」


「お、万葉くんが一番乗りか」


「蜜柑ちゃんはまだ来てないの?」


「そろそろ来るんじゃない?」


「お待たせしました…!」


「お、来たね」


「てなわけで三人揃いましたね!自己紹介しましょうか」


「どうも!柑橘香る女の子!夏風 蜜柑です!」


「風吹く場所に僕がいる!どうも、秋原 万葉です!」


「え、なんかそんないい感じの挨拶決まってんの?マジで?」


『決めてないのお前だけだぞ』

『さっさと決めなさいよ』

『登録者は同期よりいるのに挨拶が一ヶ月経っても決まってない男がいるってマジ?』


「うっ…まぁ今度決めますよ!」


「今度ってこの前も言ってませんでした?」


「言ったね」


「よし!じゃあ今日何するか決めようか!」


『こいつ話逸らしたぞ』

『いつ挨拶ができるんでしょうねぇ』

『さっさと決めた方が楽になるぞ』


「俺のことは良いんだよ!今日は俺が作ったやつ食いながら雑談でもします?」


「今日は何を作ったんです?」


「パッフェ」


「パフェですか!?やったぁ!」


『蜜柑ちゃん可愛い』

『雅よ、蜜柑ちゃんにパフェを献上せよ』


「じゃあはい、これパフェとスプーンね、万葉くんもどーぞ」


「「ありがとうございます!」」


「さぁ、記念オフコラボの始まり始まり~」


まぁ何するか俺聞いてないんだけどね。

マジで雑談としか聞いてないからね俺!





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