落とし物
視線が、まばたきが、涙を破るから、少しずつしか、垂れてこない、悲しみ、は、一滴、いってき、控えめな、雨にすらなれない、天気のひとつ、だったなら、嫌がられることも、嬉しいのに、傘で、避けられることもなく、頬を転がる、地面に、つくまでの、小さい反射に、私の悲しみは、こっそりと挑み続け、落とし物に、なれたら、迎えにきて、もらえるのに、と、いう想いごと、蒸発する。
木曜日の詩集 瞳 @hitomimur
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