頑張っているあなたへ

華ノ月

そこまで頑張らなくていいんだよ!

 私の性格なのでしょうか?


 私は昔からどんなことでも頑張りすぎてしまう傾向にありました。


 私は生まれつき障がい者でみんなと違ったため、「自分はできない子」だとずっと思っていました。



 なので、「普通の人」になりたくて必死に頑張っていたのです。

 生まれつき発達障害なので普通の人にはなれません。

 でも、少しでも「普通の人」に近づきたくて、がむしゃらに頑張っていました。


 周りからも、「頑張りすぎ」と言われるくらい頑張っていたのです。


 でも、そこまで頑張らなくても私は十分なぐらいちゃんとできていたそうです。

 ちゃんと周りはそんな頑張りを認めていました。

 

 でも、それと同時にすごく心配もあったそうです。


「自分は出来ないから頑張らなきゃ!」


「もっともっと頑張らなきゃ『人』になれない!」


 そう自分に言い続けて、ずっと自分を追い詰めてたのです。


 私は気付いていなかったのです……。


 

 それがとても自分を苦しめていることに……。



 いえ、気付いていたのかもしれません。

 でも、気付かないふりをしてひたすら頑張っていました。


 周りからもよく言われました。


「そんなに頑張らなくても大丈夫だよ」


「十分頑張れてるから無理しなくていいよ」


 周りからの気遣いの声をよく聞きました。


 でも、なかなか力を抜くことが出来ずについ頑張りすぎてしまいます。


 仕事でも頑張りすぎている私にある人が言いました。


「十分頑張れているから、そこまで無理しなくても大丈夫だよ。○○さんなら力抜き抜きで仕事するぐらいがちょうどいいと思うよ?」


 私はその言葉にこう返事しました。


「だって仕事だから余計に頑張らなきゃいけない」


 でも、違います。


 頑張りすぎる人は力を抜いて仕事をすることで、自分を追い詰めなくなるのです。


「一人で頑張ろうとしなくていいんだよ?」


「助けが欲しいなら声を掛けてくれればいいよ!」


「しんどい時はちゃんと『しんどい』って言ってくれていいんだからね!」


 私は、頑張りすぎるがゆえにいろんな人に心配をかけていたんだと、今なら分かります。


 困っていたら声をあげればいいのです。


「助けてください!」


「しんどいです!」


 そうやって声を上げることも必要なのです。


 人は一人では生きていけません。

 時には人に頼ることも必要です。


 それでも、私は今でも頑張りすぎてしまう時があります。


 その時は自分に言葉をかけています。


「大丈夫、ちゃんと自分は頑張れているから頑張りすぎなくて大丈夫」


 見ている人はちゃんと見ています。


 ちゃんと頑張っていることを分かっています。


 私はこの作品を通じて頑張っている人に伝えたいと思いました。




 頑張りすぎないでください!


 あなたは十分頑張っています!

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