第5話 遊び

翌日私は、昨日の出来事を由莉と咲枝に話した。


「昨日そんなことがあったんですか?」


「でも、八神先輩の頭ポンポンは羨ましいな…」


「緊張しすぎてそれどころじゃなかったよ…」


男の人に初めてポンポンされた私は、思い出して体温が上がるのが分かった


「次会う時どんな顔したらいいのか…」


「それって、八神先輩のこと好き…って事ですか?」


「え!?す、好き!?」


「なんでそんな驚いてるの?(笑)」


「だ、だって!まだ出会ってそんな経ってないし、好きかどうかなんてわかんないもんっ」


「まぁそうですよね。」


「でも、気にはなってるんでしょ?」


「まぁ…かっこいいなとは思うし、みんなが言うほど怖い先輩でもなさそうだし…」


「じゃあ、蒼也兄さんにお願いして、みんなで遊びに行きませんか?」


「おっそれいいじゃん!詩は良いよね??」


「え!?う、うん!」


由莉の突然の提案に驚いたが、普通にみんなで遊ぶのは楽しそうだと思いOKを出した。


「ちなみにどこに行きたい?」


「そうですね…高校生が行ける範囲の方がいいですよね?」


「学校周辺だと海、水族館、遊園地、ショッピングモール…結構行けるとこあるよね?」


私たちの住んでいる街は結構栄えていて、海は近いし遊ぶところもいっぱいあって観光地でもある


「海はこの時期はまだ寒くない?」


「やっぱそうだよね…」


「だとすると、遊園地かショッピングモールでしょうか…」


「「「んー…」」」


今はまだ4月後半だから、さすがに海は寒いんじゃないかとか話し合ったけど決まらなくて、とりあえず先輩たちに遊びのお誘いをしてから、行く場所を決めることにした。


そのために由莉が蒼也先輩に連絡して放課後、教室に残っていて欲しいと言って、話し合うことになった。






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