君と僕のランコントルは夢の中

手羽先でばて

プロローグ

〚俺、夢月久遠は時々誰かに会う夢を見ることがある。

高校1年生から大人になるまで、

不定期ながらそんな夢を見た。

不思議なことに誰に会ったのか、

名前は何なのか、朧気にしか覚えていない。

名の知らぬ君との出会いの場はいつも夢の様だった。そして夢の中だった。

彼女はいつも楽しそうに笑っていた気がする。

彼女はいつも寂しそうに笑っていた気がする。

彼女はいつも悲しそうに笑っていた気がする。

彼女はいつも、いつも…………………。

俺はそんな君に会うことが楽しみだった。

だけどそんな夢を見る頻度も日に日に、年々落ちていった。

そして何時しか見ることはなくなった。

出会いは高校一年生になりたての、もはやまだ中学生の様な頃である。

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