第6話

休み明け、その日もいつも通りだった。


 ただ、その日の放課後異変があった。


 「ゆめくん一緒に行こう。」


「行こう、薪ノ宮さん。」


いつも通り駅まで送っている。


 相変わらず、後ろに二人付けているが今日は何故か多いようだ。


  

 「ねぇ、薪ノ宮さんってこのあと予定ある?」


「え、、、、、、バイトあるかな」


「そうなんだ。じゃあ今日はここで解散しようか。」


「うん、駅まで送ってくれてありがとうね」


「薪ノ宮さんもバイト頑張ってね。」


そして、薪ノ宮さんと解散し、まず後ろにいる二人とストーカー達から振り切った。

ーーーーーーー


 どうやら、薪ノ宮さんは別な男と集合していたらしい。

 そして、二人組も集合している。


 今からトリプルデートなのかも知れない。


 これって合コンか、もはや浮気だよな。やっぱり俺は女の子とは上手くいかない運命にあるみたいだよ。たださっきの集団のストーカーが気掛かりだった。それにこの女の子との因縁があるなら尚更今の関係は都合がいい。


 ストーカー達の動きが活発になった。3人の男達が近くに待ち構えていた。男達は薪ノ宮さん達を抑えて強引に運んぼうとしている。


 とりあえずすぐに警察を呼び、俺は追いかけた。


ーーーーーーー

薪ノ宮視点


 さっきまであんなに楽しかったのに急になんで、


 「おっ本当に、兄貴の言うとおり可愛いじゃないじゃないか」


二人は大丈夫なの、目を隠されていて何も分からない。声が出せない。


「だろ、ずっと狙ってたんだ。」


「まず、一番左の女の方からやっちまいましょうか、」


「やめて、やめてください。」

この声は、かきのん!!やめて!かきのんに手を出さないで!


「おっ、こいつ、友達の悲鳴を聞こえて、自分もやられると思って焦ってるんじゃない。」 

 後ろから笑い声も聞こえる。沢山いる。


「とりあえず脱がせましょうか、」

 やめてー


「いやーー、」


「お、いい下着してるじゃん、大人だねぇ」


 そんな、周りから歓声が上がってる。

 

 ひどいこんなの酷すぎる。さっきまであんなに楽しかったのに、最初から私達を騙す気だっ、、、、、、


 いや、私も同じことをしていた。


「やめて、くださいお願いです」

 本当にお願いやめて、やるなら私にして罰を与えるなら私にしてお願い。


「じゃあ、代わりに今気絶してるお嬢ちゃん起こすか、それとも代わりに、隣女からやるか。」

 いいの、かきのん。私がするから、今日だってアイツに嘘をつかなかったらこんなことにはならなかった。


「、、、くっ、、、私からお願いします。」

そんな、

 「ん、ん、、、、ん」


 「となり、奴さっきからうるせぇな」


「くもも!!」

 ウッ、


 「だまっ、イテ、、、どいつだ!!」

 見えないから、分からない、何が起きているの?


「、、、」


「オイなんだ、お前!」 「お前、陰キャじゃなぁか。」

「助け来ましたってか?」「この人数に勝てる訳ないだろう。そもそも一人も勝ていてぇーーー」

 誰か助けに来てくれたの?


 「、、、」

 

 「ゆ、、、、」

まきのんが大声を出したが途切れた。まきのん大丈夫なの?


 「コイツ、、、!!」「やれぇー」「インキャの癖に!!」


 前から、喧嘩する音が聞こえる。少しすると、警察の音が鳴り、一世にみんなが逃げ出した。


 そして、やっと視界が開いた。

 「くももん!」

 かきのんが私を強く抱きしめる。


ーーーーーーーー

 そして、まめのんも目を覚ました。病院に確認に行ったら、睡眠薬を飲まされただけのようだった。


 その話を聞いて私達3人は抱きしめあい、それまで流さなかった涙を流した。

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