10:エピローグ

「おめでとう、おめでとう」


 その教会で祝福されているのは六人の男女である。

 タキシードを身につけた可愛らしい系の少年に、それぞれによく似合う純白のウェディングドレスを身に纏って幸せそうにしている。


 彼らはまだまだ少年少女と言える年齢だ。


 それは間違ってはいない。

 何せ彼らはまだまだ学生であったのだから。

 そして彼女たちのお腹は膨らんでいた。

 彼が膨らませたには違いないのだが、膨らませられたと言った方が正しいのかも知れぬ。


 ただ、皆が皆幸せそうだから問題はないに違いない。


 彼らは神父に従って誓いの言葉を述べる。

 誓いの指輪を交換して誓いのキスを交わしてゆく。


 一夫多妻だけではなく多夫一妻、多夫多妻。そして結婚可能年齢の引き下げ。

 少子化対策のために政府が自由婚を認めてから早数年。

 政府の方針にはかつて批判が多く噴出したが、一定の成果を上げるようになってから世論というものはくるりと手の平を返した。こうして自由婚が認められた世界で、ここに新たな一夫多妻の家庭が誕生した。


 一夫多妻とは言っても男が囲ったハーレムではなく女性が多数で一人の男性を囲ったハーレム形式。

 幸せそうにしている彼らを見れば、これからも上手くやって行くに違いない。


 こうして彼は一夫多妻も認められた社会において、彼女たちに囲われたのであった。


 ――末永くお幸せに。

             一夫多妻も認められた社会で囲われたぼく・完



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お読みいただきありがとうございましたー!

このような内容でこのような終わり方でございますが、ぶっちゃけ習作です。

いつもはエロのみで展開する作風なので、エロ以外でなんとか展開できないかな、と描きました。

そういう動機ですので、正直自己満足的には満足しております。

――ここからちゃんと書けるようになっていきたいと思う次第でございます。


なら成長を見てやろうじゃないか、と思っていただけた方は、腕を組んでふんぞり返りつつ作者のフォローもしていただければ幸いです。

なるべくはやく他の作品でもお会いできるよう、精進していく所存でございます。

どうぞよろしくお願いいたします。

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一夫多妻も認められた社会で囲われたぼく ルピナス・ルーナーガイスト @lupinus_luna

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