作品名：奈落勇者のフォールライフ！

著者：大入圭

評価：☆☆☆

感想：

　タイトルは奈落と勇者という対比が面白くて惹きつけられます。

　しかし、フォールライフという言葉がどういう意味なのか分かりにくいです。

　落ち込んだ生活ということでしょうか？それともフォールアウトのような世紀末的な雰囲気を表しているのでしょうか？もう少し具体的な言葉にした方が良いと思います。

　キャッチコピーはパーティーに奈落へ落とされるという衝撃的な展開を示していますが、魔王も一緒だという部分がやや強引に感じます。

　魔王がどうして一緒に落ちることになったのか、その理由が気になります。

　また、いやああああああという叫び声が長すぎて読みにくいです。

　もう少し短くした方が良いと思います。

　あらすじは勇者ラクナのキャラクター設定や奈落の世界観が興味深く描かれています。

　しかし、最後の部分で物語の本筋を否定するような言い方をするのは不適切だと思います。

　これは世界を知り、未来を知った勇者と魔王が終末に立ち向かう物語だと言っておきながら、なんてね！　えへへ。まあそんな細かいことは気にせずに、楽しんでいってください！というのは読者を混乱させるだけです。物語に自信を持ってください。

　また、あらすじの最後の部分で細かいことを気にせずに楽しんでいってくださいというのは、読者に物語の内容やメッセージについて考えさせないようにするのでしょうか？それとも作者自身が物語の内容やメッセージについて考えていないのでしょうか？どちらにしても、読者にとっては不満足な印象を与えます。

　物語には深みや意味があるべきだと思います。

　そうすれば、読者も感情移入したり、考察したり、共感したりできると思います。

修正案：

タイトル

「奈落の勇者と魔王の終末物語」

キャッチコピー

「パーティーに裏切られて奈落へ。そこで出会ったのは魔王だった！？」

あらすじ

「15歳の勇者ラクナは、伝説の剣を持ちながらもコミュ障で孤立していた。

魔王との最終決戦の直前、パーティーに裏切られて奈落と呼ばれる封印されし大穴へ落とされてしまう。

そこで出会ったのは、なんと魔王だった！魔王はラクナに世界の真実と未来の危機を告げる。

二人は奈落から脱出するために協力することになるが、果たして彼らは終末に立ち向かえるのか？これは、世界を知り、未来を知った勇者と魔王が、絆を深めながら奈落を冒険する物語である。」

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