第26話 

 集合場所に行くとまだヨムは戻ってなかった。今まで通知を全部OFFにしてたから確認するか、その間に多分戻ってくるだろう。

 ええっと、LVが3上がっていて影魔法が6になってるな。

 「主もう帰って来てたの、後少し時間あるのに」

 そう言いながら人型になったヨムが言った。ヨムはずっと狼の姿で戻って来てたらしい。

 「うん、少し気になる知らせがあったからな」

 「知らせ?」

 「ああ、運営からメッセージが届いてるからヨムと一緒に確認しようかなって思って」

 「なら、回収しながら確認する?」

 「そうするか」

 


 回収しヨムと話しながらメッセージを読んでいくと結構変えるらしい 

 まとめると、



・最初に謝罪から入り今回のイベントを2週間延期する


・ステータスが見づらく困惑しているプレイヤーが多数いるから表示を隠蔽した時に似た感じに変更する


・延期にしてしまうから謝罪としてスキルを1つランダムでくれる


・スキル取得可能数をスキルポイントに変えてポイントで選べるようにする


・キャラクター、アバターの再確認



 まとめると大体こんな感じのがあった。父さんが言っていたスキルのやつ今回変えるんだ。なんで今変えるんだろう?

 まあいっか。

 「ヨム〜なんかイベント延期になるらしいよ」

 「ん?どうして」

 「わからないけど父さんたち大変だろうね」

 「?なんで」

 「ええっと、今回のイベントって初めてでみんな楽しみに待っていて、突然延期するってしかも準備も終わる頃にだから炎上するかもしれないってこと」

 「炎上?」

 「炎上は簡単に言ったら父さんたちを非難の声が殺到するって事」

 「大丈夫なの?」

 「大丈夫だと思う、父さんああ見えても国に対して結構権力持っていてすぐに鎮火、鎮まると思うよ。」

「そうなんだ」

 「うん、そろそろ回収終わったかな」

 「ん、そこの山がラスト」

 「わかったよ」


 さて、お待ちかねの結果を見るぞ

 「ヨムおいで」

 ヨムを呼んでストレージを開いた。ストレージは誰にも見られないようになっていて見せたい相手に許可を出す必要があるし許可を出すには近くにいてもらわないとできない。俺のは先に数えてメモってあるから合計から引くだけかな。



 結果から言うと俺の勝ちだった。まあ、流石に集めていてそれはある程度わかっていた。が危なかった。そしてめっちゃヨムが可愛、、じゃなくてはぶてた。両頬を軽く膨らませて。

 結果は俺の方が47匹多かった。結構危ない。100ぐらい離せると思っていたけど予想より半分も離せなかった。

 「いや〜結構ギリギリだった」

 「嘘、先にここにいたからこうなっただけ。主はもっと倒せていた」

 「いやいやいや、流石にむずいって後ヨムだって時間より先に戻って来てたじゃん」

 「でも主の方が早かった」

 とさっきからご機嫌斜めなようだ。まあルールは破ってないし


〜ルール〜

・相手の邪魔をしない。

・スキルなどなんでも使っていい。

・時間は2時間。ゲーム終了後スタート地点で集合。

・ゼクは東側、ヨムは西側を中心として狩りをする。

・死にそうになる前に合図を送る。

・死んだら負け。

・敗者は勝った相手の言うことを1つできる限りのことを聞く。


 こんなふうにちゃんと決めたことだし。

 「ヨム、ルールは覚えてるか」

 「ん、全部覚えてるよ」

 「なら敗者は何をするんだったっけ?」

 「、、、勝者の言うことを1つできる限りのことを聞く」

 「そう、その通り。なら俺がヨムに何を聞いてもらうと思う?」

 「狩りに付き添うこと」

 「いや絶対違うだろ。そもそもそれだったら普通に頼むし。で、なんでしょうか」

 「戦闘の特訓」

 「ヨムが俺のことをどお見ているかわかった気がする」

 なんかいうのやめようかなめっちゃ心が痛くなって来た。

 「主どうした」

 俺の心が軽く亀裂を入れた本人は気づいてないらしい。いいや、もう言お。

 「俺の頼みはヨムと一緒に街を散策すること」

 「、、、」

 「いやなんか言ってよ」

 「、、、」

 「ヨム?どうかしたか」

 「思ってたのと全然違った」

 「ヨムは俺をなんだと思ってたんだ」

 「戦うのが好きな人、もしくはサイコ、、なんでもない」

 「なんか物騒なこと言ってるけど俺だって人だぞ、あとそんなに戦ってるわけでわない、、いやずっと戦ってるな」

 最初に熊と戦ってその後街行って仮面作って昴たちと狩してってほぼ狩りばっかだな。そういやぁまだ仮面の詳細調べてなかったなあとで調べるか。

 「ともかくイベント前に散策するぞ」

 「ん、」

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