第18話 ギルド長からの呼び出し

 いよいよギルド長に呼び出された。

 仕方ない、覚悟を決めて行くしかないな。


 受付嬢のナンシーさんにギルド長の部屋まで案内された。ドアをノックする。

「どうぞ」

「失礼します」


 ギルド長は書類を何やら書き込んでいた。

「あぁ、済まないね、アルフレッドくん。異常事態の調査が結構かかっててね。まぁそこに掛けてくれたまえ」

 おお! フッカフカのソファだなぁ。


 しばらくしてギルド長がペンを置き立ち上がってこちらに来る。向かいのソファに座った。


「で、早速なんだがあのジャイアントオーガを討伐したのはキミで間違いないね?」


 やっぱりバレてる‥‥‥、獲物横取りしたみたいになっちゃったからなぁ。

『ここは正直に言うた方がええぞ』

 やっぱりそうだよね。


「‥‥‥はい、そうです。申し訳ありませんでした」

「やはりか‥‥‥。しかし何故謝るんだ?」


「横から倒してしまったので‥‥‥」

「ん? 助けたんじゃないのか? 詳しく話してくれ」


 事の顛末を森に入ったあたりから話し始めた。

「‥‥‥で、倒した後に戦ってたパーティーがいたんだと気づきまして‥‥‥。せめてドロップ品とかは置いて去りました」


「あははは!!!! そう言う事か! ようやく繋がったよ。『ビーストキラーズ』のメンバーは助けてくれた冒険者が何も取らずに消えたって聞いたからさ。そういう事だったのか! 納得したよ」

 ギルド長は爆笑してしてそう言った。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「いやー、久々にこんなに笑ったよ。で、もう一つの疑問なんだけど‥‥‥キミって【アルバトロス】なんだよね? そこまで本当に強いのかい? 調べても良いかなぁ?」

 ギルド長が先程までの態度と違って一気に空気が冷たくなった。

 あー、こっちが本題なのかな?


『ほーん、まぁ良いではないか。お主の今の力を存分に見せつけてやれ』

 簡単に言ってくれるなぁ。


『アルバトロスだからとギルド長も蔑ろにしてくるのだぞ。お主、悔しくはないのかえ?』

 まぁ‥‥‥思うとこはあるけどさ。


「キミはソロなんだろう? そしてEランクに上がったばかりのはず。レッドウルフを倒した件もジャイアントオーガを倒した件もどう倒したのかと思ってね。是非説明してくれないか?」


 はぁ‥‥‥、仕方ないな。

「説明するのは難しいので、実際に見てもらえますか?」

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