7/7 ステーキ屋、閉店



 近所に、お気に入りのステーキ屋があります。


 そんで今日食べに行ったんですが、シャッターが閉まっておりまして。

 先月で閉店してしまってました……


 諸行無常。仕方のないことなのかもしれません。

 しかし、シャッターの張り紙の文言が、いささか気になります。



「長年ここで店をやってきましたが、もはや地域に必要とされなくなったようですので閉店いたします……」云々。



 悲しい。とても悲しい。

 そこは、脂身の少ない赤身肉を食べさせてくれる店で、「肉!!!!」というシンプルな力強さが好きで、ちょくちょく足を運んでおりました。

 とはいえ、ステーキですから、それなりにいいお値段です。ちょっと贅沢なランチ、頑張った自分へのごほうび、という感じで、2〜3ヶ月に一度行くくらいの頻度でしかありませんでした。


 もちろん諸行は無常、栄枯盛衰がこの世の理。店を畳んでしまうことは仕方ないですが、俺は必要としてたのになあ……食べに行く回数が少なかったかなあ……まあ俺一人が何回食べに行っても誤差のようなものだけど……と、少しモヤついてしまいました。



 それはさておき、こういう捨て台詞、僕自身も言ってしまいますね……

「僕の小説は必要とされてない」みたいなことを。心が弱っているときは、言ってしまう。良くないな、とは思いながら止められない。それが本当に良くない。

 言われる側に回ってひしひしと感じる、自分自身の欠点なのでありました。

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