第7話 噂話

 従兄弟からの衝撃的なプロポーズから三日。

 わたしは無事、首都にあるアカデミーにたどり着いた。

 ありがたいことにアカデミーに到着したのは早朝だったため、わたしがドルフィネ家の馬車から降りる所も、貧乏貴族シリウス家の娘としては異常な量の荷物を持って帰って来たのも、誰にも見られていないはずだ。

 三日も馬車に揺られて、その上従兄弟のプロポーズによってさらに気まずい馬車の中で山を超えたのだから、当然わたしは心身ともに疲労困憊といった状態のはずなのに。いや、一応疲れ切ってはいたのだと思う。先生方へ戻ったという挨拶へ行こうともせずに、わたしがまず向かったのはアカデミーの図書館だったのだから。


 古い本たちから香ってくる、乾いた埃とインクの臭い。

 本が日焼けしないように、決まった場所にしか窓のない、少し薄暗い屋内。

 定位置になっている、お気に入りの座席が絶対にある場所。


(あぁ、落ち着く)


 広大な敷地面積を持つ白亜のドルフィネ城よりも、今世における実家であるはずのシリウス家の自室よりも、このアカデミーにあるカビ臭い、埃まみれの図書館と、そこに据えられたたった一つの座席の方が、ずっと居心地がいい。

 わたしはいつも通りに図書館の受付カウンターにいるデューイ男爵を起こして、座席の利用予定に名前を書き込んでから、本棚の間を好きなように歩いて、心の赴くままに本を手に取って、いつもの座席に腰掛ける。

 まだ午前中だから、陽の光の入り込み方も穏やかで、手元に入ってくる光の加減もちょうどいい。

 わたしはなんとなくで選び、積んだ本の一番上にある一冊を手に取って、表紙をめくる。

 滑るようにして入って来るのは、三歳の時から必死に覚えたこの世界の文字だ。

 

 知識は、力だ。

 

 何も知らないので誰かに動かされるのと、何かを知っていて自分から動くのでは、結果が違う。

 これは前世でわたしを担当してくれた看護師、なっちゃんの言葉である。


『何も知らんと薬をただ飲むより、何に効果あるのか知って飲んだ方が治りそうやろー?』


 そう言ってなっちゃんは、その頃わたしがまだ八歳の子どもだったのに、飲む薬に落とされる点滴の内容、化学療法の説明という治療に関する知識だけではなく、病院食に入っている食べ物の豆知識に、なっちゃんの趣味である美容の話題や、なっちゃんがお姉さんから聞いたらしい妙な歴史の話など、いろんなことを話してくれた。

 わたしはなっちゃんに聞いてみた。

 どうやったらそんなにいろいろなことを知れるのかと。

 なっちゃんはまつ毛パーマのかかったバシッバシの目を瞬かせてこう言った。


『とりま本をでかいとたくさん読まれよー。うちのおねえちゃんも言うとったけど、ネットの真偽定かでない情報頼るよりも、マンガとかラノベとかでもえぇから本をでかいとたくさん読んだ方が絶対にいいんやて!』


 そんなわけで、転生者であることを認識した三歳の時から、わたしは本読んで知識を得ることにしたのだ。

 そもそもこの世界、スマホもなければ当然ネットもないのだから、知識を得るには本を読むしかないわけなのだが、そのために前世とは異なるアルファベットに似た文字と綴りによって作られる言葉を覚えるのは苦労した。


(よう覚えたと思うちゃ。自分でも)


 今じゃ逆に漢字の方が書き慣れない文字かもしれない。文字の勉強に練習、そして貧乏貴族シリウス家ではそう簡単に本が買えないから写本ばかりしていたおかげで。

 本の上に綴られた単語を追っていたわたしが、近づいてきた彼に気が付けなかったのは、やはり旅の疲れがあったのだろう。


「……『ゆる野営』、『長旅のススメ』、『逃亡者』に『これだけ覚えれば野垂れ死になし! 食べられる野草辞典』? リーデロッタ嬢、どこかに逃げたいのか?」


 からかうような藍色の瞳でわたしを見下ろしているのは、アカデミーで唯一進んでわたしに話しかける変人。


「……キャリバン様」

「……どうした? いつもよりもドレスが煌びやかだが、顔は疲れ切っているように見えるぞ」


 キャリバンに指摘されて思わず顔を触ってしまった。

 ドレスが煌びやかなのは祖母のせいである。しかもこのドレス、今までわたしが着ていたドレスと違ってコルセットなしに、その上、一人で着衣できるものではないため、全てジェダに頼んで着せてもらわなければならないものなのである。

 本来、ジェダはこういう仕事をしたかったのだろう。ドルフィネ城にいた時から、わたしの身支度を整えるついでに、わたしを精一杯着飾らせるように努めるようになってしまい、そして、慣れとは恐ろしいもので、わたしもドルフィネ城にいる七日間の中で、それが当たり前になってしまった。

 おかげでわたしはアカデミーに到着早々、祖母推奨のドレスをジェダに着せられて、髪、顔、その他装飾品を整えられた状態で図書館へ足を運んでいるのだが、豪華なドレスも装飾品も、丁寧に施された化粧も、疲労を隠してはくれないようだ。


「えぇ、はい、まぁ。少し遠出をして、今朝アカデミーに帰って来たものですから、疲れているのかもしれません」

「あぁ、そうだったな。偉大なるドルフィネ辺境伯の天への旅立ちに、敬意を。親族へお悔やみを申し上げる」

「……ご存じだったのですか」

「ボレアリス王国の貴族でドルフィネ辺境伯を知らない方がおかしいだろう。それに、リーデロッタ嬢の母上の話も」


 そう。ボレアリス王国の貴族であるならば、ドルフィネ辺境伯の事も、そしてわたしの祖母と母の名を知らないわけがないのだ。ないのだが。


「キャリバン様がボレアリス王国の貴族であったとは、驚きですわ。だって、星の名がない貴族など、ボレアリス王国にはいないはずですから」


 キャリバンが気まずそうにわたしから綺麗な藍色の瞳を逸らした。

 キャリバンはわたしにテンペストという家名を名乗っていた。なのでわたしは彼が偽名を使っているか、もしくは大変珍しいが他国からの留学生的な存在かと推測し、今まで接していた。

 が、彼自身の口から『ボレアリス王国の貴族であるならば』と出たので、どうやら前者の方だったらしい。

 キャリバンがなんの目的でわたしにテンペストという偽名を名乗って接しているのかはわからないが、家名も地位もハッキリしているのに、影でコソコソ何かを言うようなことをしている他の貴族生徒よりは好意が持てる。


「んんっ。それで長旅に疲れているのならば、図書館にいるよりは自室で休むべきではないのか?」

「あははは……おっしゃる通りなのですが、自室よりもこの席に座っている方が気分が落ち着くといいますか」

「ふむ。積まれている本の内容といい、貴女の気分といい。何かあったようだな」


 今度はわたしが彼から目を背ける番になってしまった。

 というより、積まれている本の内容が逃避を求めている状態にあるとは、わたしも気がついていなかった。

 心の赴くままに、好きに本を手に取ったつもりが、どうやら心の奥底で思っていたことが表に出ていたらしい。よくよくタイトルを見ると、たしかに全部どこか遠くへ、それも一人きりで行きたい願望が浮き上がっている。


「念のため言っておくが、貴族女性でなくとも女性の一人旅は危険極まりないぞ」

「わかっております」


 さすがのわたしもそこまで馬鹿ではない。

 ない、つもりだが。


(こん先んこと考えると、絶対にやらんとは言えんちゃ……)


 わたしがこんなにも逃げ出したくて、自室で休むよりも図書館へ知識を求めるほどに追い詰められている。という証明のように、本がわたしの傍らに積み上がっているのだ。絶対を自分にすら約束できない。


「ドルフィネで後継者争いに巻き込まれでもしたか?」

「いや、争っては……って、何故ご存じなのですか?!」

「おい馬鹿っ! ……反応するな。死にたいのか?」


 思わずキャリバンの問いかけに反応してしまった行為は今の行為は、貴族としては命取り、いや自殺行為とも言える。

 ただでさえ今のドルフィネ辺境伯領は、当主であった祖父が亡くなったばかりだ。

 後継者の一人であるヴィッセルはまだ十四歳。彼がその職に就くには当然まだまだ若すぎるし、何より知識が足りていない。祖父の遺言によって資格を得てしまったわたしだってまだアカデミーに通っている身だ。

 当面はヴィッセルの父である叔父が仮の辺境伯としてドルフィネを運営していかなければならない。

 そんなやじろべえのようにぐらぐらと揺れている状態のドルフィネで、後継争いが起きているだなんてことが他の貴族や他国に漏れてしまえば、


(下手すればわたしを殺して消すだけじゃすまん)


 最悪なことに、今ヴィッセルはアカデミーの卒業パーティーに出席するわたしのパートナーになるために、貴族で溢れかえる首都のドルフィネ辺境伯領の別邸にいる。

 わたしに何かしたついでに、ヴィッセルにも害を与えようと思えばできてしまうのが現状だ。

 わたしは自分が思わず取ってしまった行動に、頭を抱えて消え去りたい気持ちになっていた。


「やっぱり一人で旅に出た方がいがんないけぇ……?」

「おい、さっきやめろと言ったばかりだぞ」


 いつの間にかわたしの向かいに座っていたキャリバンが、積み上げた本の山をわたしから離そうと動かす。


「争ってはいない、というか、つもりもないのだろう? 貴女のことだからな」


 キャリバンがしたり顔でわたしに笑いかけてくる。もう先程の失態もあるのだ、わたしは遠慮なく彼の藍色の目を睨みつけてやる。


「えぇ、わたしにはそんな度胸ございませんので。争いだなんて、いたしませんよ」

「なるほど。争わなくても良いということは、本来の継承者の補助になれとでも言われたか?」

「……だいたいそんな感じです」

「ほぅ。縁組か」

(何でわかるんや)

「何故わかるのかという顔をしているが、そもそもこの王国で女が後継者になれる方が不自然だ。普通に考えても縁組が妥当だろう。それで、気に食わないやつにでも嫁がされそうなのか?」

「気に食わないといいますか……気まずいといいますか……」

「たしかドルフィネの次の後継は、第二夫人の娘の息子……貴女からすると、従兄弟か? 彼との縁組か」

「ほんっとうに、ようわかられますねぇ?!」

「いや、貴族ならその程度普通考えつくものであろう」


 キャリバンが半ば呆れた顔でわたしを見ていた。


「従兄弟とは言っても、貴女の母上の異母姉妹の息子なのだろう? 血は遠いように思えるし、未来の辺境伯であることが確約されている男が相手となれば、貴女にとっても悪くない縁組だろう」

「キャリバン様。悪くない条件の縁組であることくらい、わたくしにもわかっております。けれど、条件が良いことと、わたくしが縁付きたいかという気持ちは別問題ですわ」

「辺境伯夫人は嫌なのか?」

「辺境伯夫人も嫌は嫌なのですが……えーと、キャリバン様。例えばもし、キャリバン様にとても可愛がっていらっしゃる妹君がいたとしましょう」

「私に妹はいないが?」

「例え話です。想像がつかないなら、なんかこう、身内のように可愛がっている家臣とか、友人とかがいるとでも思ってくださいませ」

「先程から貴女の私への扱いが雑になっている気がするが、その疲れ顔に免じて不問としよう。それで、いたとしてどうするのだ?」

「突然その可愛がっている存在と婚約しろと言われ、そして本人からも是非結婚しようと言われたら、どう思います?」

「……ふむ。複雑な気分にさせられる話だな」

「そういうことです。わたくしにとって、従兄弟は幼い頃から面倒を見てきた弟のような存在なのです。弟と婚約したいとは思えませんし、仮に婚約せざる得なくなったとしたら……」

「逃げ出したくもなる、か。しかし、貴女の気持ちだけで婚約をしないなどという方向へ持っていけないだろう。仮に逃げても、その赤い髪と瞳では目立ちそうだ」

「ですから逃げませんと言っているではないですか。……一応」

「絶対とは言えないのだな」

「うぐっ……そ、そもそもわたし、これでもシリウス子爵家唯一の跡取りなのですよ? 例え相手が未来の辺境伯で、わたしの地位が子爵令嬢から辺境伯夫人になるとしても、そう簡単に縁組みをするわけには参りません」


 そう、わたしは女であるが、現存するシリウス子爵家の唯一の跡継ぎだ。

 といっても、わたしは女であるため、跡取りとして求められる責務は、次代のシリウス子爵になり得る男性と結婚し、そしてその相手との間に正式なシリウス子爵家の跡継ぎとなるべく男児を産むことしか求められないのだが。

 とはいえ、わたしがシリウス家唯一の後継者であることに変わりはないのだから、祖母に婚約を持ち掛けられたあの日、わたしは自らがシリウス家を導く星であり、そしてシリウス家を船に例えて、自分がシリウスの後継者であることをアピールしたのだ。

 当然、祖母はわたしの伝えたいことがわかっていて、“船頭”、つまりシリウス家の当主である父に、わたしの処遇を聞こうと言ったのだ。

 だが、問題は。


(お父様がお婆様に勝てるわけないことやわ)


 基本的に父、コーパル・シリウス子爵は事なかれ主義で、長い物には巻かれろ、を信条に生きていると言っても過言ではない。


(やから、家計が傾いとるんやけど)


 祖母は恐らく、わたしがヴィッセルと婚約すれば、ありとあらゆることが丸く収まり、逆に婚約しなければ、シリウス家の置かれている状況がさらに悪化すると父に告げるだろう。

 そうなれば、父はたとえシリウス家から跡取りが居なくなってしまうという問題を無視してでも、わたしがヴィッセルと婚約することを良しとするだろう。


(それは、困るっ)


 今世のわたしは平凡かつ、目立つこともなく、とにかくまずは十七歳を迎えることが目標だ。

 貧乏子爵令嬢が辺境伯の跡取りと婚約だなんて、確実に目立つ。

 そして、下手すれば命を狙われて十七歳を迎えられないかもしれない。


 もう、十七歳を目の前にしてこの世を去りたくない。


 何としてでもこの婚約の話はなかったことにして、なおかつ、辺境伯の継承権も放棄しなければ。


「ふむ……つまりリーデロッタ嬢は、弟のような従兄弟でなく、辺境伯夫人にもならず、なおかつシリウス子爵家が存続できるような婚約であれば、納得できるということか?」

「そうですね……ついでに、命の保証があれば最高です」

「命の保証?」

「はい。ひとまず十七歳を無事に迎えること。それからは、出来る限り長生きをしたいですね」


 この日のわたしは本当に心身ともに疲れ切っていたのだろう。

 正体不明だったキャリバンがボレアリス王国の貴族であることがわかり、そしてわたしの置かれている状況があちらには透けて見えているのだから、もう隠す必要もないだろうと、気が緩んでしまった。

 わたしは今世で初めて、本当の自分の望みを誰かに話してしまったのだ。


 この発言のせいで、今後の大騒動を自分から引き寄せてしまっただなんて、この時のわたしはまるでわかっていなかった。


 キャリバンにほぼ洗いざらい話したことで、多少気持ちがスッキリしたわたしの身体は、ようやく空腹を思い出したらしい。淑女らしからぬ腹の虫が鳴く声が、無情にも図書館内に軽く響いた。

 当然、目の前のキャリバンは図書館だからと声も動作も出来る限り抑える努力はしていたが、今にも机を叩いて笑い転げたくてたまらないといった様子で散々わたしのことを笑ってみせる。


 ここでわたしはようやく図書館の異常に気が付いた。


 これだけ音が響いているのだ、誰かが本棚の影から覗いていてもおかしくないはずなのに、周囲には誰もいないのだ。


「……そういえば、今日の図書館は静かですね。もうすぐお昼時だからでしょうか?」

「あ。あぁ、そうだ。貴女の言う通りに、私が噂を流しておいたのだ」

「噂?」

「なんだ自分で頼んでおいて忘れたのか? 図書館で陰口を呟けないように、恐ろし気な噂を作れと、私に言っていたではないか。……その後すぐに貴女はドルフィネ辺境伯領へ向かってしまったが」


 そういえばお爺様が倒れられたとジェダに教えられる前にそんな話をキャリバンとしていたのを思い出した。


「申し訳ありません。今、思い出しましたわ」

「本当に忘れていたのか。……まぁ事情が事情だから仕方がないだろうが」

「本当に申し訳ありません。それで、どんな噂を流されたのですか?」

「貴女の言う通り、天文学に関する噂にした。この図書館の天井は古代の天体図を模しているのだが、あの赤い星がわかるか?」


 わたしはキャリバンの言う通りに図書館の天井にある天体図を見上げ、彼の指差す赤い星を見た。というより、嫌でも目に入ってきた。

 何せその真っ赤な星は、まるで血がそこに落ちて溜まってしまったかのように、おどろおどろしい様子で鈍く光っていたのだから。


「あれは凶つ星まがつぼし。古代の頃より、あの星が輝く時には、凶作や戦争が起こるためそう呼ばれてきた。だからその逸話と絡めてこんな噂にしてみたのだ。『図書館で噂話をすると、天井で輝く赤い凶つ星に魅入られて、不幸が降りかかる』とな」


 なるほど、たしかに。

 あの鈍い輝きを見ればそんな気にさせられるだろう。

 しかもここに集まるのはボレアリス王国の貴族の子女たちだ。ボレアリス王国の貴族は星を尊び、そしてまた畏怖の念も抱くように育つ。

 キャリバンの考えだした噂は効果てきめんだろう。実際、今のところいつもの場所に人の気配を感じさせないくらいには、勉学の邪魔になっている噂話を探したり、広めたりするような貴族たちはいない。

 だから大変喜ばしく思うべきなのだが。


「……キャリバン様、凶つ星は、“赤”でなければなりませんか?」

「あぁ、貴女が勧めてくれたどちらの本にも書かれていた。“赤い”星が凶つ星だと」

「そうですか、本にも……」

「なにか、間違えただろうか? 悪いところもあったか?」

「間違いは恐らくないかと……キャリバン様、わたしくの髪と瞳の色を一度見ていただけますでしょうか?」

「ん? なんだ、いつも通り美しい“赤”髪に、柘榴石ガーネットのような“赤い”瞳ではないか」

「……それだけですか?」

「なんだ? まだ言葉が欲しいのか? 心配せずとも、貴女の美しさは長旅の疲れでくすんで見えなくなってしまうようなものではない。その長く川のせせらぎのように美しく流れる髪は……」


 わたしはこれから広まりそうな噂とは関係がなさそうなキャリバンのリップサービスを聞き流して、キャリバンに挨拶をしてから、昼食を取るためにアカデミー内の自室へと戻ることにした。

 そしてその道中、案の定というか、もう確信犯というか、とある名が耳に入ってくる。


 “真っ赤な”凶つ星に魅入られた令嬢、リーデロッタ・シリウス。


 どうして毎回こうなるの?!

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