カクヨム初心者の独り言番外編 〜ペットを飼うという事は〜

🌸桜蘭舞🍒@暫くお休みします!

前編 『ちー』と私達


 初めまして、桜蘭舞(さくらん)と申します。

 たくあん と同じ発言です。


 『カク』『ヨム』を始めて三ヶ月の初心者です。

 今は、ほぼほぼ『ヨム』専門で後は日曜、祭日以外は毎朝近況ノートを日記代わりに書いている『近況ノート作家』です(笑)


 本来なら、私のエッセイ『カクヨム初心者の独り言』

https://kakuyomu.jp/works/16817330651270900106


 で『カクヨム』を始めて思った事や雑談を不定期で書いているのですが、今回は少し真面目なお話をしようと思い別枠で書かせて頂きます。



 ※※※



 我が家は、父、母、私の三人家族です。

 生まれた時から犬、インコ、猫など、何かしらのペットが居ました。


 母がポメラニアン好きで『犬』と言えば頭に浮かぶのはポメラニアンでした。

 最初はペットショップで、二代目は保護犬団体から里親募集でやってきました。


 名前を『ちー』と言い、我が家で七年間一緒に過ごしました。


 保護犬団体の方は『年齢ははっきりしないけど五歳位』とか言ってだけど、多分飼い始めた時点で七〜八歳だと思います。


 『ちー』は何故か私に良く懐いていて、私が仕事から帰って来る八時半〜十時半の間はずっとソワソワしてリビングから玄関を見てたり、玄関前の廊下でずっと待っていたりしていたそうです。


 私が帰って来たらずっとベッタリです。

 お風呂に入ってる時ふと扉を見ると、扉の前で犬影が見えます。

 

 寝る時も一緒、同じ格好で寝ているらしく、よく母に写真撮られて笑われてました。


 ウチの母は気性が荒いので、『ちー』は苦手だったのかも知れません。


 母が怒鳴っていると私の側でビクビクしてます。

 母が私に触ると『ウーッ』って怒り出します。

 まるで『私をいじめるな』と言わんばかりに……。


 『ご飯やトイレの世話、昼間ずっと一緒に過ごしているのは私なのに不憫だ』と怒ってましたが、それでも母は『ちー』が大好きでした。


 父は私と性格が似て穏やかなので、リビングに居ると『ちー』は父の隣に座っていたりもします、安心した顔で。



 そんな『ちー』が去年の四月に天国へ旅立ちました。



 亡くなる二週間前に母が『なんか調子悪そう』『ご飯とかはしっかり食べるけど……』と、かかりつけの動物病院に連れて行ったら先生が、『生きているのが不思議な位だ』と驚いていたと言い、『もっと早く気付いてやれば良かった』と泣いていました。


 私も、ちょっと元気ないけどもう老犬だからね(実際の年齢がわからないけど)なんて思ってました。

 散歩は元々あまり好きじゃないみたいで、飼い始めた時からホントかったるそうに歩いてました。


 なので最近は少しだけ歩いてすぐ家に帰っていたので、まさかこんなにも具合が悪いなんて思いもしなかったです。


 ……ショックでした。


 漠然とあと四、五年は一緒だと勝手に思っていた私は、バカでした。

 『ちー』が心配するから家では我慢して、車の中で泣いていました。


 その日から亡くなる迄は仕事も手につかず、急いで帰って頭を撫でて、体をさすって、いっぱいお話していました。

 食欲も無くなり、それでも『ちゅーる』とバニラアイスは食べてくれました。


 毎朝、家を出る時は『帰ったらもう……』って覚悟を決めて仕事に行きました。


 そして、ついにある日の朝十時頃、母からLINEが来て私は全身の力が抜けました。



 ※※※



 少し話が逸れますが、私が実家から離れ一人暮らしをしていた時に、仔猫と彼氏が転がり込んで来ました。

 二年程でその彼氏とは別れたけど、猫は私が引き取る事になって実家に戻りました。


 暫くの間、猫と犬とインコが我が家に勢揃いしていました。


 一ヶ月程経ち、ようやく猫が両親に頭を撫でる事を許してくれるようになったある日の日曜日、急に隣の部屋に走って行き、今まで聞いた事のない鳴き声がしました。


 急いで部屋に行ったら、……もう亡くなっていました。


 急性心不全でした。


 私は現実を理解出来ずに泣き叫びながら猫を車に乗せて動物病院に行きました。


 母が言うには、私は動物病院で心臓が止まっている猫を抱きながら『先生っ、なんとかしてっ!』って泣き叫んでいたそうです。


 放心状態で、動物病院に着いてからの記憶がありませんでした。


 あんな感情むき出しの私を、母は初めて見たと言ってました。

 

 突然の死のショックに比べたら、『ちー』とは最後のお別れ迄に猶予があり、沢山お話して心の準備が出来ていました。


 そして最近では業者が車で来て、車で火葬をする事が出来ると言う事で、家の前迄来てもらいました。

 合同火葬とか、考えられませんでした。


 最後のお別れをして、画像に収めて骨を集めて……、涙って、ほっといたらいつまででも流れて来るものなのね。


 一年経った今でも、火葬される直前の画像を見るとすぐに涙が溢れてきます。


 あんなに懐いてくれて、最後まで頑張っていた姿、一生忘れないと思うと同時に、もうこんな思いはしたくないから、ペットを飼うのはもうやめようと両親に言いました。


 両親も『年だし、私達が先に死んだら可哀想だから……』と言ってその時は納得してくれました。


 それからは、我が家はインコが一羽居るだけの寂しい生活になりました。

 私は、クチバシと足が苦手でインコには昔から触れませんでした。


 両親も元気が無くなり、家族の会話も減りました。



 ※※※



 そして年末から私は『カクヨム』を始めました。

 始めたいきさつは『カクヨム初心者の独り言』で書いているので省略しますが、そこで私はある作者様と出会いました。


 『桜蘭鈴音』さんです。


 名前が桜蘭(多分あちらはオウラン)で一緒だったので興味を持ち、作品を読ませて頂いてました。


 その中で『我が家は動物園』

https://kakuyomu.jp/works/16817330651341216182


 と言う作品に出会いました。


 元ブリーダーだった彼女の家には、常に保護犬、野良猫が居て、しかも酷い環境で育った犬達を見つけては愛情を持って育てて一緒に暮らしている、という内容でした。


 新しい出会いがある反面、そんな劣悪な環境で(前足が骨ごと変形してる)(小鳥カゴに入れられて捨てられていた)保護したので懸命の介護の末に亡くなってしまいます。


 お話の後半はそんなお別れの話が続いて、私は泣きながら最終話まで読んでいました。


 『ちー』も保護犬だったので、もう感情移入し過ぎて、鈴音さんとお母様の愛情と献身的な介護にも感動して、……並大抵の覚悟では出来ない事です。


 確かコメントで『私はまだ新しく飼う気になれないし、気持ちの整理がつかない』とコメントしたと思います。


 その時も優しい言葉をかけて頂いてとても嬉しかったのを覚えています。



 そんな中、事件が起きました。


 普段、我が家で『私がルール』『私が王様』の母がLINEを送ってきました。



 『一生のお願い、聞いて』

 


 


 


 




 

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