エピソード34 HOPPER VS EAGLE攻防戦十九
リヒトが修行の成果をキメラ生命体【クロウ】を相手にぶつける。
すると互いに攻防を繰り広げる中でお互いの実力差を感じ合い、その自分の現実を認める事が出来なかったクロウがやけになり、ダブル・ダーク・プロージョンと言う技をリヒトに向けて放ち、リヒトも反撃で竜巻斬時雨を放ち、ダブル・ダーク・プロージョンを飲み込みEAGLE基地の外に出たのだった。
EAGLE基地の外で
食らったクロウは重傷を負い、動けずにいた。
そんな中ある事を呟いた。
「ここまでやるとは認めたくないが…奴の存在的にはまぁ、ここまでなのも頷けるか。」
と葛藤と悔しさ交じりに言うクロウ。
「だが、まだ私は戦える…せめて幹部としてのプライドで奴に抗わなくてはな。勝てないかもしれないが…」
と自身を奮い立たせながらクロウは立ち上がる。
残された幹部の力のタイムリミットと己自身の力を全てぶつけてやると決めた
クロウ。
リヒトがクロウが向かって来るのを眺める。
リヒトの居る場所降りクロウはこう投げかける。
「さっきの技は中々骨が折れたぞ。だが、まだ私は貴様を葬る事を諦めていない。」
「そうか、なら全力で叩き潰して俺達の任務とお前に殺された兵士の人達の想いを叶える!」
「やれるのならばやってみろ!」
「あぁ!そろそろ決着をつけてやる。」
と語り終えると攻撃に動き出す二人。
リヒトは二刀流で確実に切る為に構え
クロウはいかにリヒトに抗うかを己の残りの力を考えながら動く。
最初に攻撃を仕掛ける算段を思いついて行動したのはクロウだった。
己の羽根を使っての遠距離の羽根の刃をリヒトに放った。
その速度と何処に来るのかを目で見たり動きを自身で感じたりして二本の剣であしらう。
それを見て自身もリヒトが刃を捌く事に意識を割いているうちに次は接近近距離で攻撃を仕掛けるクロウ。
回し蹴りを仕掛けられ流石に対処出来ず食らってしまうリヒト。
だが、そのダメージに耐えながらEC刀で反撃の地劇をすると見せかけてクロウの足部分に付き刺して動けないようにしてからエネルギーを乗せて前回の戦いで放った技を放つ。
「今度はあの時数倍効くぜ。食らえ…鉄拳光殺打!!」
「なに!?ぐぁっ…」
前回同様に腹部当たる部分に決まる。
そのまま足部分に刺したEC刀も抜きもう一本と合わせて二刀流の斬撃を浴びせた。
溜まらずその場に倒れ込むクロウ。
すると体に違和感を感じ始めた。
(くっ…こんな時に幹部の力のタイムリミットが近付いている事を知らせる痛みが来るとはな…!ならもうあまり時間はない。出し惜しみはなしだ!奥の手の技に私の全てをかける。)
そう自分の中で決めたクロウはリヒトの気を逸らそうと遠距離攻撃を仕掛け
時間を稼ぎ空を飛ぶその間に奥の手を使う準備を始める。
己の中にある黒いエネルギーを蓄積して全てを消し去る為にその場で確実に準備を整える。
上空でじっとするクロウの姿を見てそこからあふれるエネルギーを感知してこれからデカい技を放つつもりだと感知してリヒト自身もこれ以上の長期戦に耐えられる余裕もあまり無いのでリヒトもここで全てを出し切って決着をつける事への覚悟を決め
修行で体得した型の奥義を放つ為に準備をする。
暫く互いに技へ意識を集中し、一切その場を動かない。
先に全ての用意が終わったのはキメラ生命体【クロウ】だった。
「これで蹴りをつける…デス・クリムゾン!!」
と言い凝縮したエネルギーが多方向へ追尾型ビームとしてリヒトに向けて放たれる。
放たれた次の瞬間リヒトも奥義を放つ準備が整い、行動に起こす。
「
と言うと太陽の日のような炎と竜巻のような風と雷へと変換されたエネルギーを型通りの動きで操りクロウに向けて放つ。
数時間前
HOPPER基地内トレーニング室にて
現場には灯、桜一文字、光、工義の四人が集まっていた。
「それではこれから工義には修行してもらいます。」
「宜しくお願いします。」
「今回の作戦を成功させる為には必ずキメラ生命体【クロウ】を倒す為の必須条件だ。その為に工義君には戦闘力向上と病み上がりの運動がてら桜ちゃんと生身でやり合って動きを見つめ直してもらっている間に私がそのベルトのEC刀の出力を上げてうちにあった昔のあらゆる化け物を葬ったと言われる二刀流剣士の三つの方を体に叩き込んでもらう。そのデーターをこのベルトにインストールして私のもう一つのリヒトの為に作って完成させた基礎能力を上げる効果と今までのEC刀より威力を上がって更に刀身を少し長くしたものとの連動設定を施す。そうすれば、必ず勝つ!あ、あとついでに中に蓄積された戦闘データもAIに学習させておくからそれが終わるまではひたすら基礎と動きの研究をしておいてくれ。それから型の練習ね!」
と言われた工義は桜一文字と組み手をし、改めて己の動きと敵の動きを読むことを特訓した。
それを光に言われた通り光がベルトを使ってする事を全て済ませるまでやり、終わったらベルトを灯に渡す事を任せ、ゆっくりと歩いて来てその間に工義はリヒトに姿を変え、準備運動をする。
準備運動を終えた頃にリヒトの所へ辿り着き、さっき話した古文書に書いてあった昔の言葉や今見るとどんな動きをするのか分からなかったものを現代人にもわかりやすく解説した資料がリヒトに渡される。
「私の仕事は終わった。後は工義君。君の番だ。それをなるべく早く体得して欲しい事態は一刻を争うからね。なぁに深く心配する事は無い。型名を音声認識させればアシストもしてくれるし成功しなれば反動も来ない。それに君ならやれるよ。私は…いや、私達は君を信じている!」
とやり取りをしたのちは必死に肩の動きを自分の中に落とし込む練習をし
ずっと型の動きを頭に入れ
それから順番ずつ繰り返しやって行き、実際に落とし込んでからは何パターンかの動きを試し、何とか戦場で使えるだけの熟練度には至れたので
組み手で休憩していた桜一文字に頼んでEAGLE基地に向かう直前
灯と光から激励を貰いそれからEAGLE基地に向かった。
そして現在、そんな数々の仲間達の思いと凌いでくれた時間のお陰で身に付けた
続
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