第14話 彷徨樹海紀行
「でもまぁ、魔石以外に三つ出ただけ良いよな。場合によっては全然出ない時もあるんでしょ?」
六体のうち三体から魔石以外の報酬が獲得できたのは普通に運が良い方なのだ。二分の一で出てるしね。全然出ないこともあるって聞いたこともあるし、出ただけいいよねっていうね。
コメント
・普通に羨ましいby探索者
・というか六体も変異体や特殊個体がいるってだけで運がいいって感じだしな
・ほんそれ
・希少性高いからな
・普通のフィールド型ダンジョンじゃ、変異体なんかが現れた時には取り合いになるしなぁ
「あぁ、なんか酷いらしいねボスの取り合い。そう考えるとやっぱり、不人気なところ行くしかないかなぁ。アルのこともあるし。」
聞くところによると、フィールド型
コメント
・一時期ヤバかったからな
・今でこそ良くなってはいるんだけどね
・そっか、龍樹くんたちが人気ダンジョンとか行くとなぁ
・↑知名度が絶賛鰻登りだからね
・実は不人気ダンジョンって穴場では?
・確かに……
・実際不人気ダンジョンはそれ相応の理由があるけど、それを乗り越えられるんなら普通にいいダンジョンよな
「少なくともAとかS級
A.S級クラスになってくると、そもそも人があんまりいないから多少人気のある
コメント
・まぁ、龍樹くんやアルちゃんが行くと注目の的だろうしね
・へんな輩に絡まれる可能性もあるしね
・なんなら過激系配信者とかに凸られるとかも起こりうるからなぁ
・ま、そうよね
・賢明な判断だと思うよ
・この後どうするの?
・ああ、確かにどうするん?
「この後かぁ……」
どうしようかね。
ただアルがどうなのかっていうのがあるけど。アル自身は大丈夫だって言ってるけど、崩壊式使った後だし、ほんとに大丈夫なの?っていう懸念はある。
……アルのことを舐めすぎか?
ただこれでなんかあったら元も子もないし。どうするかなぁ……
「アル、これからここの
『何故そんなことを聞く?』
「いや、だって崩壊式使ったら後だしさ」
『……さっき大丈夫だと言っただろう?我のことを案じてるのは分かるし、そのことについては嬉しい。だが、我のことを舐めすぎだ。』
「そっか……ごめんな。」
そうだよな……アルのことを甘く見過ぎでいたかもしれない。
『……そこで謝らなくてもいいだろうに。さっきも言ったが案じてくれるのは嬉しいのだぞ?ただ、我次第で事を決めるのはダメだということだ。主体となって動くのは龍樹、お前だからな。』
コメント
・攻略のメインは龍樹だからな
・アルちゃんはあくまでもお助けキャラ的な感じか
・↑まぁアルさんが動くとヌルゲーになるので
・あんなの見たら心配するのも分かるけどね
・そもそも、アル様に勝てる人って全然いないだろうしなぁ
・少なくとも、S級とかそこらへんで出てくる魔物くらいしか相手ならなんだろ
「ありがと、アル。……よし、決めた。この
コメント
・よっしゃあ!!行くぞー!!
・おおー
・樹海探索だぁ!!
・コメ欄の盛り上がりが凄い笑
・テンション高いな
・迷わないようにね?
・これで帰れなくなったら大惨事で草
「いや、大丈夫だぞ?俺、【帰還の指輪】買っといたし。迷っても、というか多分迷うだろうし、そん時は使えばいいだけ。」
【帰還の指輪】という魔道具を
その魔道具は、転移を封じられている場所以外であればどこからでも
ただ、欠点として一度きりしか使えないし、
コメント
・帰還の指輪持ってたんだ
・なら安心だな
・迷っても、遭難してもなんとかなるしね
・やっぱりそれ、ひとつくらいは持っとくべきだよなぁ
・レッツゴー!!
鬱蒼と広がる樹々。
彼方まで広がる樹海に向かって歩き出す。
『帰らすの樹海』と呼ばれる
◇◆◇◆
始まったはずだった……
コメント
・うーん、暇ですね
・1時間が経過いたしました
・草
・それにしても出ないね
・ここってこんなに出ないの?
・森林浴になってて笑
・いやー面白いね
・wwwwww
・1時間歩いただけなのか
・一時間の成果。無し。
探索を始めて1時間が経過した。
出会った魔物の数はなんとゼロ。
未だに魔物と遭遇していなかった。
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