褒めるのは難しい

 今日はずっと寝かせていたnoteの記事を少し書き進めた。

 かなり下書きを溜めていて、長いのだと2年くらい寝かせている。ちょっと読まれた同人誌の作り方みたいなハウツー記事は「やるぞ!」と思えば1日で書けるのだが、舞台や映画の感想の記事はなかなかまとまらない。とりあえず冒頭だけ書いて下書きに入れておき、放置している間に作品の上演・上映が終わってしまう。毎回このパターンだ。


 今回も、2月末に見た舞台の感想を書こうと思ったのだがうまく書けず、ぐだぐだしている間に東京公演が終わり、地方公演も終わってしまった。もうそのままお蔵にしようかとも思ったのだが、今月に配信が決まり、それに間に合わせようとようやく重い腰を上げたところだ。


 この日記もそうなのだが、最近話をまとめるのが下手になっている気がする。要素はあるのだがそれが頭の中で収束していかない。わたしは基本的に結末に向かって文章を書くタイプなので、この状態は結構厄介だ。今も落とし所を考えずに書き出しているのでザワザワとした不安感がある。


 こと作品の感想は難しい。いや、ここのところ毎日Twitterでシン仮面ライダーの話(主に悪いところの話)をしているように、作品の話自体はいくらでも湧いてくるのだが、それは結構、悪口に限ってのことだったりする。

 悪口と言うか、批判、文句というのは言語化しやすいのだ。これは昔からそう言っている。自分の信じる「おもしろさ」やら「美」やらに足りなかったり反していたりする部分は簡単に指摘できる。

 わたしに限って言えば、創作物には「自分では思いつかない、自分の言葉では追いつかないような体験」を求めているので、簡単に言葉にできてしまうこと自体がわりとネガティブ要素でもある。


 裏を返せば、わたしにとって面白いものは基本的に「言葉にできない」ものである。それを言葉にしようというのだから最初から矛盾している。

 でも、面白いものは人に勧めたいし、人に勧めるためには説明しなければならない。それでなんとか頑張って言葉をひねり出すのだ。


 今感想を書いている「Don't freak out」は戦前の脳病院院長の屋敷が舞台の大変良質な不条理ホラーだった。

 実はKACで書いた連作はこの作品の影響をめちゃくちゃ受けている。内容的にはそこまでかぶっていないが、雰囲気や要素はかなり意識して書いている。

 感想は感想で書くつもりだが、良いインプットはこういうふうに作品としてアウトプットするのも良いのかもしれない。


 ということで良ければ読んで、読んで好きだったら配信を見てね。


 KAC2023

 https://kakuyomu.jp/users/frogfrogfrosch/collections/16817330654077819621


「Don't freak out」配信

 https://www.cubeinc.co.jp/archives/7803

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