御礼

「はぁ...」


大きなため息を吐き、桧山カナデは先頭を切って歩き出した。

俺らふたりと、彼女の妹は、

とことこと、後についていく。


「俺らの分は俺が出すから...」


「いいのよ、マジで。

遠慮しなくていいからね

シンジくんの娘、名前は??何食べたい?」


「はじめまして小山ヒナです。

お子様ランチがいいですー」


「ん?小山ヒナ??」


「え山吹ヒナじゃなくて?」


「え、シンジくん、どこかに婿に行って

苗字が変わったの??」


「いや、俺、独身。

ヒナは嫁に行った姉貴の娘。

さっきは何を思ったか、娘です!なんて

意味不明なことを言ったまで、、」


「なんだ。独身か。よかった。

ほんとびっくりしたわ。よく見たら顔全然似てないもんね、女の子って男親に似るもんね」


チナツとヒナは大して迷うことなくお子様ランチにしてて。


俺は適当にハンバーグステーキで。


桧山カナデは魚介類のパスタを頼んだ。



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