ただの言葉遊びで、ホントの事なんて無いんだ

もうすっかりなったよ午後9時


君からの連絡をずっと待ってる今日この頃。

DMしてタスクをスワイプ。聞こえない通知の音。


楽しそうなストーリー。それを見て俺はスマイリー。でもホントはそんなの思ってない。

「笑笑」も「いいね」も、嫉妬心や嫉みを誤魔化すための自分につける仮面。


ホントは言いたい、「今何してるの?」

鳴らない携帯。会えない状態。それもそうかい。


だって君とそれ程仲良くなれてない。

優先順位が低いんじゃどうしようもない。


ホントの事を君に教えれてないんだよ。

俺が君に好きだと気付かれないよう誤魔化してる事も、俺が君に思ってる本当の心も。


もうすっかり過ぎたよ何年も。


もう連絡は取れてない。連絡先も知らない。

俺は意気地無しさ。好きだと気づかれない様に誤魔化す必要なんて無いのに.....君の憎たらしい笑顔を思い出すと、俺らしくまた誤魔化すんだ.......涙を.....


男は過去好きになった女の事を昨日の様に思い出すんだ。

女々しい訳じゃない。会いたい訳じゃない。

でも心のどこかに残ってるんだ.....君へ感じ、君に隠した愛の欠片が。


タバコの灰の様にチリチリになり吹き飛んでバラバラになった愛が、心の影で微かに残ってる。

斜め上の回答いつも笑わせてくれた。補導時間ギリギリになっても2人で遊んでいた夏の夜。


でもあの連絡をしたその時まで、君に本心を伝えていなかった。

折角あんなに仲良くなったのに、音信不通になりいつしか会えなくなってしまった。


悪いのは俺なんだ。男らしく構えていなかったんだ。

ドンと構えて、好きを好きと伝えられていれば良かったんだ。


後悔先に立たず。君は俺の元から飛び立つ鳥のようだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

俺の辞書にある言葉 カオさん @KAO_SAN

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ