第17話「皆の自己紹介とこのクラスの異常性」

「はい、じゃあ私から自己紹介しますね」


彼女は少し緊張もしているのか立つときに少し手間取っている。


「私はアエテルニタス=ルナって言います、皆さん是非ルナって呼んでくださいね、あ、お姉ちゃんって言ってくれても良いのよ?、まあ種族はヴァンパイアです、よろしくお願いします」


彼女はそう綺麗に決めたのだが…


ガタン


ああ、やらかしてる…ルナさん自己紹介して綺麗に決めたのに椅子に座ろうとして転けるのはもう笑えるよ…


これは皆思っていることだったのかルナさんが椅子からずり落ちた時に皆笑っていた。


「いてて…やらかしちゃった…」


そんなルナの独り言はみんなに聞こえること無く次の人が自己紹介をしだし始めた。


「じゃあ次は僕が行くね!」


そう元気よく言って立ったのはエルフと思える少女だった。


「僕はね!、アマデウス=レージーナ=リベラって言うんだよ!みんなは気軽に僕の事をリベラって言うからそう呼んでね!そして僕と友達になってくれたら嬉しいよ!それじゃあよろしくね!、あっ、1個言い忘れてたけど種族はエルフだよよろしくね〜」


めちゃくちゃ元気なやつやん、絶対陽キャやん、彼女は最初から直ぐに俺の所に来たからそうだと思ったけど、多分陽キャ気質やん俺みたいな陰キャにはまぶしいぜまったく。


俺がそんなにどうでもいいことを思っているとリベラは少しうるさく椅子に座った。


「んじゃ、次は俺の番だな」


そう言って立ったのはボーイッシュな狼の子だ。


「俺の名前はアルブスアニマ=ルプスだぜ、ま、気軽にルプスと呼んでくれよ、仲良くしてくれると助かる、そして種族は狼族(アルゼンタム)だ」


凄いな…立った時に凄い胸が揺れているな…見ちゃいかんと思っても見てまうやろ…あんなかっこいい雰囲気なのに狂気的過ぎる…


ルプスは普通に座ったがその狂気的な胸はやはり揺れていた。


「それじゃあ次は私が行きます」


そう言って立ったのは猫耳の子だ。


「私の名前はウィクトリアデア=ミラよ、少なからずも皆と仲良くなりたいと思っているわ、まあそこの男は勘弁かもだけどふふ、そんな事より私の種族は猫族(フェーレス)よ、よろしくお願いね」


あれえぇぇ俺なんかしたかなぁ???、なんか凄い意味深な言葉を残して終わりやがった…


ミラはおしとやかに静かに椅子に座った。


「あの…それじゃ…次は私が…行きます…」


彼女は耳をすませば聞こえる程度の声でもそもそ言いながらたった。


「あの…その…私の名前は…八神優(やがみゆう)って言います…優って言ってくれたら嬉しいな…話すのが苦手なので…話しかけてくれると嬉しいかも…そして私の種族は…ハーフサキュバスです…よろしくです…」


何だろうとても自分と似てるような子だったな、そしてなんであんなエロい子なのにコミ障なんだ?めちゃくちゃ最高やないかい。


俺が変なこと考えていたら彼女は既に座っていた。


「ん、次は私が言う」


そう言って立ったのは髪が黄緑色の不思議な子だった。


「私の名前はアストラアウルム=フロースって名前よ、余り喋らないかもだけど仲良くして欲しい、そして私の種族は精霊よよろしく」


精霊なのか…実際に見れるもんなんだな、そこら辺の説明はあるのかしら。


俺が疑問に思っている間に彼女はゆっくりと座っていた。


「そしたら次は僕がするね」


そう言って立ったのは小さい多分ドワーフの子だ。


「僕の名前はアルカヌムアルマ=アウラっていうよ、気軽にアウラって言ってくれ、そして僕は興味の無い事には余り関わりたくないからそこんとこ宜しく、種族はドワーフだよよろしくね」


何だろう興味を持ってもらいたいな仲良くなりてぇ。


そんなどうでもいいことをまた考えていたがいよいよ彼女が座ったので俺の番になった。


「最後に俺だな」


俺はそう言って立った。


「俺の名前は鬼塚龍、まあ普通に龍って呼んでくれ俺は皆と仲良くなりたいから沢山話しかけてくれると嬉しいぜ、種族はヒューマンって言った方がいいのか人間って言った方がいいのかわからんからまあそゆことよ、まあよろしくね」


俺はそう言って座った。


「全員の自己紹介が終わった所でまあめんどくさいが俺の自己紹介と行こうか」


先生はそう言って黒板に文字を描き始めた。


「俺の名前は崩壊かほいりんっていう、一応お前らの教師だ、教えるのは基本知識と基本的な実技だな、本当にめんどくさいな…ま、炎先生とかで呼んでくれ、そして種族は魔女というんだ、覚えといても覚えなくてもどっちでもええぞ」


何だろう凄い変な先生だな…あと魔女って種族なのか??まあどうでもいいかな(??)、この後の少しの勉強ってなんだろ。


「そろそろ一人痺れを切らしてワクワクした小僧がいるから勉強に移るぞ」


炎先生がそう言うといっせいに皆が俺を見てきたとても視線が痛てぇ。


「んじゃ、小僧が待ちきれてないからまず今日覚えてもらうのがお前らがどんなに異常かを理解してもらう」


先生がそう言うと、俺を含めた皆が何のことを言ってるんだと思った。


「まず、このクラスの説明をめんどいがやるしかないのでな…お前らは才能がずば抜け過ぎていて普通のクラスからはじかれた者達だ」


「先生つまりそれは私達全員何かしらの才能がずば抜けていると解釈していいのですか?」


ルナさんが早速先生に質問したな、凄いな。


「ああ、そう思って貰って構わない、そして実際にまずお前はヴァンパイアとしての特性がとても強い、あるひとりを覗いて全員が全員種族としての特有の能力が高いか身体能力お化けだ、ここのただ1人を覗いてな」


なんでだろそもそも人間の特有な能力ってなんだろ?


「まあそこは後から知ることになるから今はいい、そして普通ならば暗殺教室と言ってもクラスのメンバーは20人はいる、そして大体は組み分けが才能と実力でクラスが分かれている、分かりやすく言うならばこれを見ろ」


先生はそう言いながらとある紙を黒板に貼った。


Sクラス…現役暗殺者に引けを取らないほどの才能と実力。


Aクラス…Sクラスよりも多少落ちるがそれでも現役暗殺者と比べるとかなりいい線に居る。


Bクラス…将来暗殺者として有望になれるだろうがまだまだ卵、才能があるが実力が全然だ。


Cクラス…Bクラスと比べるとかなり才能が落ちて実力がある連中だ、逆に言えば伸びしろがないため暗殺者にはなれるだろうが上に行けるかはそいつ次第。


Dクラス…暗殺者になるためのギリギリの才能と実力のライン。


Eクラス…落ちこぼれ人を殺すことができない、だが一応万が一の可能性で暗殺者になれる奴ら。


なるほど…


「あれ先生でも先生がさっき言ってた通りなら俺らはSクラスより上なんですか?」


そう、先生の話し方的に俺らはこの表の中にはいない。


「その通りだ、このクラスの名前はイージスZERO、もはや現役暗殺者の中のトップ層とためを張れる実力と才能を持った規格外の連中の集まりだ、そんな中俺は復帰したばかりなのにここを任されたんだよなチッ」


「先生闇が出てまーす」


それを言ったのはリベラさんだ。


「まあそんな事どうでも良くて、そんなんだからお前らは一応現役時代最強と言われた俺が任されたって訳だ」


何だこの人急に自慢してきたぞ。


「先生それはわかったんですけどー僕らそんな才能と実力あるんですか?」


それを聞いたのはリベラさんだった。


「ああ、ある、まあそれはいずれわかる事だ、まあ今日はそれだけだ、明日から勉強と実技を織りまぜるからな、んじゃ先生は眠たくなってきたのでお前らを家に転移させマース」


「「「「「「「「ええ!?」」」」」」」」


先生はそんな理不尽なことを言って指を鳴らした。


パチン


そして先生が指を鳴らしたと思えば気付けば家の前にいた。


「なんだあの先生自由過ぎだろ…、ん?」


俺は愚痴を言ってから気付いたのだが何やら手に紙が貼られている。


「お前らの魔力と性質はつかんだから明日の9時までに起きて支度をしていろ、俺が転移魔法で移動させるからな

By炎」


「本当に自由過ぎだろ…」


俺はそんなこと思いながらまだ日が沈んでもいないのに家に帰るのだった。

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