入学編

第11話「幻学園にいよいよ入学だァァァァ」

「よし、これでいいかな?」


「ふふ、ネクタイがちゃんとできてませんよ」


蒼祈は言いながら俺のネクタイを慣れた手つきで直してくれた、なんだろもの凄い夫婦らしい…/////


「ふぁ…眠い、あんたらほらそこ朝からイチャコラせず学校にいけ!」


「はは、分かってるよ、んじゃ蒼祈よろしくな」


「ええ! 」


「ふぁ…眠い、そういえば蒼祈なんか凄い浮かれてるようだけどちょっとした試験があること旦那様に伝えてるの?」


蒼祈はアリスからそう言われて、あっ、とした表情になっていた。


「龍、ごめんちゃい♡」


「おいぃぃぃ、大事な事でしょ!?」


俺は優しく蒼祈の頭にチョップをした。


「んで、まあ手短に早く教えてくれよ」


俺は時間を見つつ蒼祈に聞いた。


「えっとね、龍って今武器何も持ってないでしょ…?」


「まあたしかにな、この前貸してくれた武器ぐらいしか触った事ないぜ」


俺は自慢げに言った。


「それでね、私達暗殺者って必ず暗器は持っておくものでしょ? それでさ、二つの世界の権力者達を暗殺するには生半可な武器じゃ殺せないのよ、だから入学する事だけでも難しい幻学園はその武器すらも入る時の試験に入れるのよ、それでその試験が入学者全員を個別の部屋に入れて武器が大量にある部屋に案内されるの、それでそこの部屋で自らの血を垂らすのそれで武器に認められればよし認められんかったら拳のみ…」


なるほど…つまり、幻学園には必ず入学できるが、武器が保証される訳では無いと…武器に認められないと己自身で戦うことしか出来ないわけかぁ…


「蒼祈あんた説明下手くそか、ふぁ、まずその試験の重要度は己の武器を見つけることよ、蒼祈が言った通り個室に案内され魔法陣の中に入れられるそれでまず己は何かと精神世界に入りその後沢山の武器が辺り一面に散らばっている景色が浮かんでくる、それで、自分の血を流すんだ、それでそのどれかの武器が反応すればよし反応しなかった場合は自分自身の体でするしかないって感じだったと思うけど…なんせ私が入学したのって10年以上前の話だから…結構変わってるかもしれんからとりあえず行ってみることよ!」


俺は分かったことがある…こいつらポンコツだ、、、

そしてアリスに至っては年上確定なのだろう…だってサキュバス?らしいし…


「よしわかったお前らが説明が下手くそなのは。

もう今更何を考えても意味ないから何とかなるさ精神で行くから蒼祈行くぞ!」


蒼祈はムスッとしたが直ぐに笑顔になりこういった。


「ええ! ほら早く行くわよ! アリスはどうする…?


「うーん…私は寝とくわ、眠いものそれじゃあ行ってらっしゃい旦那様♡」


アリスはそう言い、すかさず俺の頬にキスをしてきた


「アリスゥゥそれは私の役目!! もう龍こっち向いて!」


「おいおいちょっと!」


俺が反発する余裕もなく頬にキスをしてきた。

俺の顔は今めちゃくちゃ赤い。


「ほら行くよ!」


俺は学園に着くまでずっと顔が赤いままのだった。




「ここが学園…でかくね…?」


今俺らは学園に着いていた、だが俺が思っていたよりめちゃくちゃでけぇ…まるで城だ、でも城よりでけぇぞ。


「アレ、案外人数多いんだな」


「ええそうよ、だって私達暗殺者以外の入学者だっているもの」


「え?」


初耳だぞ?


「この学校は他種族が外の世界を学び隠れる素手をみにつけ常識を学び立派な大人になれるようにするのを手伝っているとしている学校ってわけ。

まあこれが表ではなっている事実で、裏では私達暗殺者の学校ってことになっている、まあ在り来りではあるけどね?」


なるほど…つまり俺らは裏の住民だから裏入学で数が少なく、生徒数が多いのが表の世界の純粋な奴らってことか…


そんなこんなでほとんど理解ができず俺は学校に向かうのだった。


〜30分後学校に着く〜


「今から入学試験を行う、受験者はここに名前と自分の血を垂らすように」


俺と蒼祈が着くと同時にそんな声が聞こえた。

俺はその声がした方向に行くことにした。


「ふむ、裏受験者か、お前らはあっちだ」


俺は名前を書いて血を垂らすと、この試験官のおっさんに生暖かい目をされながら言われた。


「分かりました」


俺と蒼祈は指刺された方向に向かった。


「ここだよな?」


「ええここね、ほらそこに魔法陣あるじゃない」


「あ、ほんとだ」


蒼祈も行くのかと思いそう聞くとどうやらここから俺一人らしい…めちゃくちゃ緊張するしワクワクする、

だって今から自分の武器を見つけるんだぜ?血がたぎるぜ!


〜???〜


『ふふ、もう少しで我が主が来てくれる…我が主よ早く来ておくれ…我はソナタの血が早く欲しくて欲しくて仕方がないのじゃ…』

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