第3、4の文書

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ついに私は真実にたどり着いた。


ブッコローは「book(本)」+「owl(ミミズク)」の「ブックオウル」が独自の言語に翻訳され、さらに日本語に再翻訳されたことでブッコローとなったという。


信頼できる筋からの情報だ。間違いないだろう。


追記:なお、この情報の提供者はマニタである。調査の帰りに偶然立ち寄った居酒屋にて皿洗い中のマニタを発見。長い交渉の末、情報提供をしてもらった。あの噂は真実であった。


しかし、R.B.の部分については未だ謎である。


また、幸運なことに、に関する情報を3つ手に入れることができた。以下のとおりである。


・6月30日生まれ(年齢は不明)

・体長60cm

・体重2kg。


考察:便宜上と呼称したが、由来にもowlと入っているため、梟の新種の可能性有。しかし、梟にしてはあまりに色が派手である。この特徴は夜行性の梟にとって、生存戦略として不合理であり、決して有効な特徴とは言えないため、類似しているが梟とはまた別の生物の可能性も考えられる。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――







――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

R.B.について恐るべき結果が得られた。


R.B.は「リアル・ブック(真の本、真の知)」を意味していたのだ。


ここからは私個人の解釈にはなるが、もはや疑う余地はない。

R.B.とは名前ではなく称号。つまりブッコロー()自身の王冠である。

ある意味自身の二つ名と称しても良いだろう。

真の本であり、真の知。つまり、アカシックレコードを意味していると考えて間違いないだろう。


アカシックレコードの存在を証明することは数多の科学者が挑戦し、夢破れてきたことだ。また、この存在の肯定は従来の科学を根底から覆すものとなるだろう。


その冠を背負う者はもはや一つに定まるだろう。


”神”である。


私はずっと疑問を感じていた。

を超えるほどの権力を持つ存在とはいったい何者なのかということを。

もしの正体が”神”であるならば、すら凌駕することはもはや言うまでもない。


私は一人のジャーナリストとして、一つの解を導きだした。

この事実を信頼するか否かは読者の諸君らに任せる。


著:フリージャーナリスト 松信裕

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

謎の生物R.B.ブッコローに関する調査報告書 Blue Jacket @blue_jacket

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ