第29話 AI絵師? クリエイターの権利とAIと法整備

 ネットでAI絵師という単語を見かけました。

 なんだろう?

 と調べて見ました。


 AI絵師とは、AIにイラストを描かせて自作品として発表する人のことを指すようです。


 なかなか扱いが難しいジョブだなと考え込んでしまいました。


 現在のAIは、完全オリジナルなイラストを描けていません。

 ネット上にある既存のイラストを参照して、イラストを生成しています。

 どうしても、誰かの描いた作品に似てしまう、つまりパクリ的な問題が出てくるのです。


 そこで、先日イラストレーターさんが、法整備とクリエイターの権利保護を、TVニュースで訴えていました。


 事例として示されたイラストレーターさんが描いたオリジナルの作品とAIが描いた作品を見比べると、『確かにこれはパクリ、改変と言われても仕方のないレベルだ』と感じました。



 ◆AIと人間の学習は同じか?


 一方で、こんな反論もあります。


『既存の作品を学習する意味では、AIも人間も同じ』


 私はちょっと違うんじゃないかなと思います。


 ・人間の学習

 ⇒好きなイラストや絵やマンガを模写する。真似る。

 イラストや絵の基本を学ぶ(構図、線の描き方、人体の表現、背景のパースの取り方、画面全体の埋め方など)。

 自分でイメージした物を何度も何度も描く。

 自分らしい作風が出来上がる。


 ・AIの学習

 ⇒開発チームが、AIプログラムに人間が作った作品を読み込む。(自律的に読み込む? 開発チームが読み込ませる?)

 AIを使う人間が、好みの絵を読み込ませる。


 必ずしも正確ではないと思いますが、こんな違いがあると思うのです。


 AIは開発段階で一定の学習を行わせると聞きます。

 この段階で人間と同じようにイラストの基本的な技術を学ばせ、様々な作品を学ばせ、人体の構造や我々が生活している環境を学ばせる……と色々な情報を入れ込めば、また違うのかもしれません。(自律的であろうと、開発チームがコントロールしようと)


 将来は、ひょっとしたらAIとAIに指示をする人間がコラボしたオリジナルのイラストが出来上がるかもしれない。


 けれど、現在のAIは、まだその段階には達していない。

 そうなると人間のイラストレーターさんが積み重ねてきた努力を、横からかっさらうことにならないかと危惧します。



 ◆AIの発展との両立

 一方、今後の人類は(主語がでかくて恐縮です)、AIを活用していくのではないかなと思います。


 かつてWindows95や98が発売され、ネットが常時接続環境になった時代、およそ二千年頃、会社でパソコンが使えない人は、ドンドン配置転換されてパソコンが使える人に切り替えられました。


 AIを上手に活用できる人とAIを拒絶する人で生産性に差が出て、パソコンやネットが普及した時代と同じ現象が起るかもしれません。


 それも、世界的な規模で。


 そんな未来を予想すると、AIの発展を促し、AIに慣れておくことも大切であろうと。


 クリエイターの権利とAIの発展性のバランスをとった法整備がされると良いなと願うのです。


 ちょっと、まとまりのない文章になりましたが、自分の中でモヤッとしていることを書き出してみました。



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