第12話 ChatGPTに村上春樹風の文体で、恋愛小説を書いてと頼んでみた

 ◆質問◆

 恋愛小説を書いて下さい。

 主人公は男子高校一生、ヒロインも高校一年生。

 二人は入学式の朝、桜の舞い散る校門でぶつかる。

 女の子はパンをくわえている。

 2000文字以内で、村上春樹風の文体で書いて下さい。


 ◆ChatGPTの回答◆

 空気は淡く柔らかく、桜の花びらが舞い散る入学式の朝。男子高校一年生の主人公は、校門前で立ち止まり、深呼吸をしていた。彼は新しい環境に慣れることができるだろうか。そんな不安が胸をよぎった。


「あっ、ごめんなさい!」


 急に現れた女の子が彼にぶつかり、謝る。女の子は高校一年生で、彼女はパンをくわえていた。


「大丈夫ですか?」と男子が尋ねた。


「はい、ありがとうございます。私は大丈夫です。」


 二人はお互いを見つめ合い、微笑む。男子は女の子の美しさに魅了され、女の子は男子の優しさに心を打たれた。そして、彼らはお互いの名前を知り、会話を始めた。


「私は主人公と申します。」


「私はヒロインです。」


 彼らは気が合い、すぐに友達になった。そして、毎日一緒に学校に通い、いろいろなことを話した。主人公は、ヒロインが好きになっていくのを自覚した。しかし、彼は告白する勇気がなかった。


 ある日、主人公はヒロインに誘われて、彼女の家に行った。そこで、ヒロインは主人公に手作りのお弁当を作ってくれた。そして、彼女は彼に向かって、こう言った。


「主人公、私はあなたのことが好きです。あなたは私にとって、特別な存在です。」


 主人公は、ヒロインの言葉に驚き、嬉しさを感じた。そして、彼は彼女に告白した。


「ヒロイン、私もあなたのことが好きです。あなたは私にとって、大切な人です。」


 二人はキスを交わし、恋人になった。彼らは、一緒に過ごす時間が増え、お互いを深く理解するようになった。そして、彼らは、桜の舞う校門前で出会ったことが、彼らの運命を変えたことに気付いた。


「人生は、思いがけない出会いでいっぱいだ。私たちは、そんな偶然の出会いを大切にしなければならない。」と主人公は、そうつぶやいた。


 二人(ここでChatGPTの出力が終わる)



 ⇒いや、ChatGPTをなめてました。

 それなりの小説を書いてきますね!


 タイトルは、『Love at School Gate.』みたいです。

(画面左の履歴のタイトルが、そうなっていた)


 キャラクター名は、まあ、ご愛敬ということで。


 村上春樹先生には、もちろん及びませんが、想像していたよりもずっと良かった。


 私が良いと思ったことは、二点あります。



 ◆1 書き出しの一文


『空気は淡く柔らかく、桜の花びらが舞い散る入学式の朝。』


 韻を踏んできれいな書き出しですね。

 空気の柔らかさという五感表現も良い。

 淡くという視覚と季節性(気温や湿度)を感じさせる言葉選びも好感が持てます。


 桜の季節は、元々ドラマチックな舞台装置ですが、簡潔に美しく、体言止めを効果的に使ってきたなと。

 ここが『朝であった』とか『朝のこと』だと、間延びする。


 ビシッと書き出しを決めて、すぐにカメラが切り替わり主人公を映す。体言止めだから、この切り替わりがダレない。


 正直、見習いたい……。

 俺より上手い。

 思わず苦笑です。



 ◆2 起承転結になっている

 2000文字とかなり短い文字数を指定しましたが、ちゃんと起承転結を入れてきましたね!


 最後は二人が結ばれて、小説の出だし部分、『幸せな思い出』に戻るきれいな終わり方でした。



 ◆あなたは、どう思いましたか?


 もちろん、登場人物の細やかな心情表現が足りてないなど欠点も目につきましたが、私はAIの可能性を感じました。


 あなたはAIが書いた小説を、どう感じましたか? どう思いましたか?


 気軽にコメントを書き込んで下さい。

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