使える言い訳12選

梓馬みやこ

実用から親友間まで使える言い訳12選

1.「来世で頑張るよ」


 努力を諦めた潔さすら感じられる一言。

 人はみんな誰でも生まれ変われるという謎の楽観主義を極めたひと言。

 物事がうまくいかなかったときにどうぞ。



2.「だって寒いんだもん」


 季節特化型。冬はたいていこれでなんとかなる。

 寒いから無理。こたつから出られなかった。指が冷たくて何もできなかった等

 「冬だから温めあおう」はヒットソングにもなった恋人たちの鉄板の理言い訳。

 夏になると「暑いんだもん」に置き換えることで応用が効くオールマイティな一言。冬にどうぞ。



3.「アレルギーだから無理」

 出かけたくなければ「お出かけアレルギー」

 人混みが嫌なら「人間アレルギー」

 嫌いな食べ物も「アレルギーだから」でまじめに無理強いされなくなる究極の一言。

 仕事でお酒を飲みたくないときは「アルコールアレルギーなので」でのみゅにケーション世代も撃退できる。


 使いどころを見極めてどうぞ。



4.「俺、文系だから」

 お金の計算を間違えた時。時間を間違えた時、計算が面倒な時など数字が絡んだ時に。

 この言葉を使う人は普通に文系で数字が苦手な人が多いのでいいわけでも何でもないかもしれない。



5.「そんなこと、キティちゃんでも断る」

 断ることが想像できない愛らしい国民的キャラクターを用いることで、相手を軟化させ、うまいこと逃れるための一言。


 断ったのにしつこくされたり、無茶振りされたときにどうぞ。



6.「パリのロンドンに渡米します」

 自分の行く先を特定されたくないとき、相手をけむに巻きたいときに使いたい一言。

 あいつはどこに行ったんだ!と反応がある環境ならさらにベスト。

 メッセージの場合は反応を既読スルーをするか、「オスマントルコです」とかなんとか適当に答えておこう。


7.「ポケットにティッシュ入れたまま服洗っちゃって」

 遅刻専用の言い訳。

 経験のある人ならたいてい許してくれる。


8.「完璧な夢を見ました」

 使う側に少し応用力がいる言い訳。

 遅刻をしたときは「朝早く起きられたので」から始まる文章で理想を綴り、

 原稿が遅れた時は「昨日の夜からひらめいて忘れないように一晩中入力をして」、

 約束を破った時は「君のためにたくさんの店を回ったり、調べたりして」とさも理想通りの光景を前に持ってくる必要がある。


 派生に「課題を早めに仕上げたけれど書類が水路に落ちて駄目になった」等「という夢を見ました」で終わらせるパターンがある。



9.「環境に悪いかなって」

 主にダイエットが続かないときの強力な言い訳。

 「せっかく買ったのに残すと環境に悪いかなって」と用いればフードロスに貢献する自分を装うことができる。

 ラーメンの汁を飲んでしまった際も、流したら水質汚染するからなどで乗り切ることができる。己の正当化率はトップクラスである。



10.「知らない人から300万もらって怖かったから」

 「怖かったから動けませんでした」という意味においては万事に使えるベストオブいいわけ。

 遅刻やメッセージの返信が遅れた時など遅延系のトラブルに対して最適。



11.「ごま塩が真実かもしれない」

 まじめな話になってついていけないと思ったときに。

 ただし使いどころによっては頭悪いと思われるので性格を理解してくれる友人間で使うのがおすすめ。

 類似に「コショウはあらびきしか認めない」「それを論じるのってきのこの山とたけのこの里、どっちがいいのか論じているようなもの」などがある。



12.「ミックスベジタブル仕分けしてた」

 遅刻の言い訳にどうぞ。

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使える言い訳12選 梓馬みやこ @miyako_azuma

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