村長さんとお武家さま(七)いいわけ

ひぐらし ちまよったか

第1話

「――村長そろそろ始めるか?」


「はい、最後なんで『村長の謎かけ講座』にしますね」


「面白い! では頼むゾい!」


「ツンデレの『いいわけ』と掛けまして、『飲み屋で絡んでくる女性』と解きます」


「ほう? そのココロは?」


「『ついで!』と言いつつ、赤い顔」


「うん。『ツンデレちゃん』の言い訳と、酔ってしまった女性の『注いで!』を揃えたのじゃな。どちらもワシの好物じゃ!」


「さすがお武家さま! 判りづらい例えだったのに、よく読み取ってくれました」


「うむ! 村長とも長い付き合いじゃからの!」


「『これは自分のお弁当を作る『ついで』だから!』って定番のセリフも、ただ漠然と出されたら判りづらい例です。あと、どちらも女性なので、ちょっと『近すぎ』です」


「近い?」


「謎かけでは、掛け合うモノが遠い方が良い! と言われています」


「なるほどのう。意外なもの同士という事か」


「やり直してみます。『いいわけ』と掛けまして、『引っ越しマニアさんの意外な一言』と解きます」


「ふむ、チョッとつながりが分からないのう。して、そのココロは?」


「はい! しない(市内)に、越した事は無い!」


「うむ! さすがじゃ! 天晴」


「えへへ! ありがとうございます!」


「でも、くやしいのう! 村長ばかり目立ってしまって!」


「えっ! お武家さまっ!?」


「よしっワシもやる! ワシ武士らしく『都々逸どどいつ』作っちゃうっ!」


「ええ! できるんですか!」


「ワシ、ぬいぐるみ作りダケじゃないとこ見せてやる!」


「ぬいぐるみも凄いと思いますケド」


「――コホン……『徹夜で競う お若い二人 『KAC』の締め切り 言い訳に』……どうじゃ?」


「おおっ! 艶っぽい! 今年はこんな『カクヨム・カップル』増えたかも知れませんね!」


「だと好いのう! イイ祭りじゃった!」


「ご機嫌ですね!」


「読者の皆さん! 最後までお付き合い下さり感謝じゃ!」


「また近いうちに、お会いしましょう!」

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