第21話 一作目の結果まとめ
詩織さんと課長に教えてもらったことを守りつつ、一作目の二七話分を投稿し切る。ここまで分かったことをまとめておこうかな。
・タイトルは長めの方が良い。パッと見でどういう物語か分かる様なヤツ
・キャッチコピーや紹介文も見られているので大事
・キャッチコピーの色も大事。目立つのはオレンジとか赤だけど、場合によっては青とか緑もオーケー
・序盤で読者の注目を引けるかが重要
・星をもらうとカクヨムトップページの『注目の作品』に載って、確かに載った日はPVなどが増えた!
・二作目以降を読んでくれている人は一作目の半分ぐらい?
・評価してくれた人の書いた作品も読みに行くと良い。自分から評価したら、お返し的に評価してもらえることが多かった。レビューを書くとより確率が上がる。
・カクヨムコンの間は急激に読者が増えるタイミングがあるらしいけど、通常時はそこまで劇的には増えない
→途中からは読者が固定された様で、読んだりハートをくてたりする人数も人も一定になった
・『完結ブースト』はある
・SNSでの宣伝効果は微妙。タグを付けてけばフォローしてくれたり、『いいね』してくれたりする人はいる。繋がりはできたと思う
・投稿時間は朝八時頃、昼十二時頃、夕方十七時頃が良さそう。それぐらいの時間に読んでくれて、ハートで評価してくれる人が多かった。多分それぞれ通勤・通学時間、昼休み、退社・下校時間に重なっているからだと思う
→凄い夜中に読んでくれている人もいる
・時々一話目から一気に読んでくれる人がいる(うれしい)
・星はもらえるけどレビューはなかなかもらえない
・自主企画の効果は不明。読み合いの企画で何本が読んでレビューもしたけれど、確実に返してもらえるわけではない
→でも、カクヨムの海から作品を探すにはいいので、積極的に利用したい
・土日に多くの人が読んでくれるのかと思いきや、意外と土日・祝日は読んでもらえない。平日の方がPVが多いけど、平日でも全く読まれない日もある
最終話を投稿し終わった翌日、星は三十五で、ハートは百二十一、PVは九百十七となっていた。おしい、もうちょっとでPVが『1K』になりそうなのに。自分では頑張った方だとは思うけど、『異世界ファンタジー』は読者も多い分野であることを考えると、これは数字的に少ないんだと思う。
「一作目は練習じゃからな。これでカクヨムのシステムがどういうものか、大体分かったんじゃないのか?」
「はい。ちょっと舐めてましたね。ここまで厳しいとは思ってませんでした。小説書いて、人に評価されるのがこんなに難しいとは」
「まあ、多く読まれたから優れているわけではないがな。聖也は良くやったのではないか? 最後まで書き切ったんじゃからな。内容もなかなか面白かったぞ」
「なかなか、ですか。まあ、自分でも途中から物足りないとは思ってましたが」
「よいよい、そういう感想は次回に活かせばよいのじゃ。どれ、私の言いつけを守って最後まで投稿した褒美をやろう」
そう言ってリビングのテーブルの対面から僕の横に座り直した詩織さん。褒美!? 何か神々しいアイテムでももらえるのかな!? 文芸の神様だから、文章が上手くなる何か!? ちょっとわくわくしながら待っていると、詩織さんにグイッと引っ張られて、唇を奪われる。
「!?」
「……」
長めのキスをして離れる詩織さん。その顔はちょっと意地悪そうに微笑んでいた。
「な、なんですか!?」
「なんじゃ、もっと喜ばんか」
「ご、ご褒美って言うから……」
「私の接吻じゃ不満か? 接吻は上手い方じゃと思っておったが」
いやいや、そう言うことじゃなくて! 神様ってそんな簡単にキスとかしていいんですか!? ひょっとして魂とか吸われたりしてませんか?
「私を何だと思っておるのじゃ。人の魂など吸いはせんわ。神から祝福の接吻をもらったのじゃ、有り難く思うがいい」
「はぁ……有り難うございます。で、何かご利益とかあるんですか?」
「別にないが、聖也が私のことを好きになるんじゃないか?」
「……」
それ、ご利益でもなんでもなく、単なる男女の関係じゃないですか! この狭い空間で毎日一緒に過ごしていれば、そりゃ多少は好きになりますよ!
「し、詩織さんはどうなんですか?」
「私か? お主のことを好いておるぞ。飯も美味いし、好き勝手させてくれるからのう。お陰で下界を満喫しておるわ」
「そういうことじゃなくて……」
「フフフ、嫌いな相手の部屋に身をおくほど、私は物好きではないぞ」
優しく微笑んだ詩織さん。今度は僕の方から顔を近づけてもう一度長いキス。これがきっかけで、今まで自制していたのにたがも外れてしまい、一線を超えてしまいました。祟りとかありませんように……他の神様たちの。詩織さんは『これで心置きなく一緒に寝られる』と喜んでいた。
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