同じ委員会に所属する、彼女

 美化委員会に所属する。


 週1の、黒板消しクリーナーの掃除は、ほとんど僕がやっている。


 清掃状況の確認を行う教室巡回では、僕が少し多めに確認して、彼女に報告書を書いてもらう。

 彼女が書いている間に、黒板消しクリーナーの掃除を行う。


 各行事の清掃は、さぼる事なく行う。


 ぼくが自主的に行っていた活動では、下校中、同伴者に活動を指摘されたが、スルーされた。


 当初黒板消しクリーナーの掃除は一週間ごとに交替する予定であったのに…


 仕事をしない彼女はいやだ、きらいだと思ってみる。

 けれど、仕事に構えないほど、勉学に、部活動に励んでいるんだ、すごいなぁ、と、憧れの気持ちが勝利する。


抵抗感が夜を越しても、次の朝に彼女の笑顔を見ると、霧散してしまう。

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