深夜に食べるラーメンは冒涜的に美味い

サドガワイツキ

第1話

10代後半の頃の夏休み、水分のとりすぎで体重が増えたので深夜に散歩をしていたんですよ。

 で、家近くの神社の空き地でたまに同じ年頃の男子やおにいさんやおじさん達がバスケしてたんですよバスケ。最初は夜中にバスケとか変だなぁと思いながら横を通り過ぎてて、近くにはお墓もあったのであれ実はオバケとか?なんて思ってたりしたんですよね。


 ある時、横を通り過ぎようとしたら同じ年頃の男子に声をかけられて、幽霊か?!と身構えたんですが話を聞くと神主さんの息子でした。

 そもそもがその神主の息子が一人でバスケの練習してたら散歩してた近所の暇な大人もまじるようになってなんとなく週に数回そう言う事をやるようになったとか。で、よく走っているのを見るし年頃も近いからと声をかけたということでそこから親しくなってたまに混じるようになりまして。

 たまに神主さんもまじってたりするし、犬の散歩に来た近所のおばさんが見学してたりまぁはたから見たら変な集団でした。


 で、そんなバスケを1時間ぐらい運動した後、――――――――――ラーメン食べに行くんですよラーメン。神社から10分ぐらい車で行くと深夜でも営業している小さなラーメン屋がやっていて、そこの中華麺+鉄板キムチチャーハンが冒涜的に美味くて。


 夜遅く+運動して空腹なところに厚切りチャーシューがのったラーメンの美味さ、世紀末暴力ですよ。しかも筆者や神主の息子は若いからとラーメンの料金なのにチャーシューメン以上にチャーシュをドカ盛りしてくれて、肉厚チャーシュが7,8枚乗ってたと思います。

 一緒にセットで頼む鉄板チャーハンも、ザク切りネギにサイコロチャーシューと自家製キムチがドバッとのせられてでてきてにおいだけで涎が出そうなやべーぶつ。カウンターにはもやしの酢の物がおいてあるんですがそれはラーメンやチャーハンに自由にのせてたべていいやつなので、もちろんそれも鉄板チャーハンにON。ついでにラーメンに追加する用のネギも追加でON。

 それにとき卵をかけてかき混ぜて食べるんですが、ジュウジュウと音と煙をたてながらチャーハンと具材が混ざっていって、食材が混ざっていくなんともいえない香ばしい匂いがするんですよ。鉄板にチャーシューを押し当てると肉の匂いが、ネギのかおりにキムチの辛みのにおいがまじって鼻腔を殴りつけてくるの。

 おまけにすきっ腹、キムチの匂いでエグいほど食が進む進む。

 おまけにラーメン屋のおっちゃんに、若い奴は食え!たくさん食え!っていって筆者や神主の息子は拒否権無しにサービスの替え玉突っ込まれて、当然好意でいただいてるのでお残しなんてできないから全部食べてたんですけど深夜に食べるラーメンのあの美味さたるやいなやでラーメン+替え玉+鉄板チャーハン全部食べれちゃうんですよね。


 夏休みが終わるとジョギングやめちゃったんですが、そこで顔見知りになった人たちにはその後も筆者が引っ越すまで挨拶してたりしました。


 そしてその体験のおかげで深夜に食べるラーメンの犯罪的美味さを知ってしまったので、大人になった今でもたまに深夜ラーメン食べちゃうようになったというそんな深夜の散歩で起きた出来事の思い出。


あと散歩してましたが深夜ラーメンたべてたせいで結局体重は減りませんでしたねそういえば!!!!!!!!!!!!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

深夜に食べるラーメンは冒涜的に美味い サドガワイツキ @sadogawa_ituki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ