7−2

晩御飯を終えると、一緒に食器を洗い、後はしまうだけとなったので。


先に愛華さんにお風呂に入ってもらおうと話す。


すると、愛華さんは最初は遠慮するのだけど。


それじゃあ一緒に入る?と言われたので慌てて断ると、愛華さんは残念そうにしていて。


もしかして、友達同士一緒に入るのって普通なのかな…。と考えると申し訳なく感じてしまう。


だけど、まだ私には恥ずかしくて。


次に機会があったらご一緒するね…!と伝えると、愛華さんも元気を取り戻したようで、先に入ってもらうことにした。



部屋に着替えを取りに行き、愛華さんに似合いそうなパジャマを選んで。


下着も以前購入した、新品の物があったので一緒に脱衣所に持って行く。


脱衣所に着くと、ちょうどシャワーの音が止んだのでドア越しに愛華さんに話しかける。


「あ、愛華さん…。着替えここに置いておくから使ってね…!」


「わー!むつきありがとー!」


「う、ううん…。あ、あと下着は新品だから気にしないで使ってね…!」


「わわわ!ほんとありがとー!今度新しいの買って返すね!」


それに返事をして部屋に戻ると、しばらくしてから愛華さんが戻ってくる。


「むつきお風呂ありがとー!ぽかぽかだよー!」


と、嬉しそうにしていて。


お風呂上がりでパジャマ姿の愛華さんは。


初めてのお泊まりなんだから当たり前だけど新鮮で。


それに少し濡れた髪が色っぽいというか。


なんだか見惚れてしまった私。


それに気づいた愛華さんに、どうしたの?と不思議そうな顔をされてしまい。


「う、ううん…!さ、サイズとか大丈夫だったかなと思って…!」


と、慌てて答えると。


「へ!?さ、サイズ!?」


と、なぜか愛華さんも慌てていて。


「う、うん…。わ、私パジャマはゆったりしたのが好きだから…。も、もしかして大きすぎた…?」


心配になり、そう尋ねると。


「あ…!ぱ、パジャマね!う、うん!大丈夫だったよ!」


と、答えながらもまだ慌てた様子の愛華さん。


どうしたんだろう…。やっぱり大きかったのかな…。と、心配していると、あることに気づいてしまう。


それは、愛華さんが慌てた時に落としてしまった服。


そして、元々付けていた下着と新品で渡したブラ。


もしかしたら愛華さんは寝る時はブラをつけない派なのかなと思ったけど。


サイズで焦っていたことで、わかってしまった…。


私は自分と愛華さんのを見比べる。


今まで意識していなくて気づかなかったけど。


服を着ていてもわかるくらい、サイズ差は明確で。


それに、気づいてしまった私は深く落ち込んでしまう。


すると、そんな私に気づいた愛華さん。


「む、むつきー!ち、違うんだよー!あ、あたしはむつきくらいが好きだなー!見たことないけど!むつきのが好きだよー!」


と、焦ってるのか私の胸が好きとか言い出す愛華さん。


だけど、今の私には照れたりする余裕はなくて。


「う、ううん…。だ、大丈夫…。わ、私もお風呂行ってくるね…。ド、ドライヤーとブラシはそれ使ってね…。」


と、指差すとトボトボと歩き出すと。


「わーん!大丈夫じゃないじゃーん!むつきー!」


と言い、抱きつく愛華さん。


ブラをしていないせいで、大きくて柔らかい物が腕に当たり。


さらに私はショックを受けてしまうことに。


「あ、あはは…。き、気にしてないよ…。」


と、言い残すとお風呂へと向かい。


裸になった自分の胸に触れながら、またショックを受けるのであった。

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