黄金

川向こうのジェロ吉さん

第1話 定年後の運勢は上向き

定年して今日からはのんびりだ。


朝起きて朝食、新聞を見る


妻はパートがあると出かける準備をしている。


何気なく見ていたテレビで、今日の運勢を言っている。


「どうせ当たらないわよ」


「こんなのをやっているんだな」


「私はなにかな」


「お前の星座はラッキーカラー赤だなNo2だな」


「貴方はNo1黄色よ、でも家にいたら何も起きないわよ!」


「そうだな、行ってらっしゃい、気おつけてな!」


またテレビを見ている今度の運勢は干支だ


「俺の干支の運勢は、夜中の散歩黄色を纏っていると

黄金をつかむと有る」


(夜の散歩に黄色い物を付けてけば運が上がる、黄金)


今から寝て、妻が帰ってくる頃起きて散歩に行こう。


黄色は蛍光色のチョッキを羽織っていけば安全安心だな!

よし少し寝よう。


6時過ぎ妻が帰ってくる。


「貴方見てみてパート先で特別手当10000円パート仲間全員に出たの

赤の靴下履いて行って良かった!」


「おめでとう、それと俺は夕飯食べたら散歩に言ってくる

健康の為だ、定年して動かないといけないからな!」


「そうね長生きしたいなら健康で無ければね、賛成よ!」


(よしこれで、夕食後に出かける事は大丈夫だ)


仲良く夕飯を食べ、お茶を飲んで一服

部屋で着替える。


「寒いが着込めば大丈夫だろー」


そして最後に蛍光チョッキを羽織る。


「完璧だ、黄金よ待っていろ」


応接間で妻に洋服のチェック。


「それなら寒く無いし安全安心ね、蛍光チョッキは

無駄に成らずに良かったわよ!」


「なら行ってくるよ、初日だから軽く足慣らしだ」


玄関から出ようとしたら妻が。


「電気、LEDライト持って行って」


「そうだな持って行く(ライトが有れば見つけやすい)」


そして俺は夜の闇に散歩に出かけた。


「俺は今風呂に入っている、散歩は家を出て三歩で終わった。


犬のフンで転びその先の犬のフンを掴み夜の散歩は終わった。


黄金、落語の世界の黄金は糞だ、俺は黄金を掴んだ!


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

黄金 川向こうのジェロ吉さん @fin77

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ