Tag 翻訳版

少女は私に話しかけた。


「鬼ごっこをしましょう?」

私は了承して、銃を装備し走る。


「いーち、にーい、さーん」

彼女は顔で手を隠して60秒数える。


「走れ、走れ、走れ!」

「走れ、走れ、走れ!」

彼女は一時の気まぐれである。

死者の声が聞こえてくる。

犬は憐れむような目で、

「クゥーン」と泣く。

猫は運命を悟ったのか、

「ニャーニャー」と鳴く。

風船が残酷にも飛ばされる。

開始の合図だ。


「走れ、走れ、走れ!」

「走れ、走れ、走れ!」


顔は泣いてる。

足も泣いてる。

体力が徐々に衰え始めた。

なんて人生なのか!

ほら、人喰い鬼が来たよ。

それは楽しむ為ではなく、仲間を2倍にも増やす為なのだから。

「どうしてこう時の経つのは速いんだよ!」

私は嘆いた。

「地球でも回ってんのか私達は!?」

「回れ右!」

「回れ左!」

「あれは嘘だ!」

「時を遡っているように回ってるんだからなぁ!」


「走れ、走れ、走れ!」

「走れ、走れ、走れ!」

しかし嘘から出た実であった。

嘘が彼女にもバレてしまった。

私は指の銃で彼女を打つ。


「パンパン(あるいは緊急事態のコール)!」

指で打った弾は空を切る。

「助けて、助けて、助けて!」

私は土壇場に立たされた。

咄嗟に私は言い放つ。

「あっち向いてホイ!」

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Run&gun! 結城綾 @yukiaya5249

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