防弾まくら

 夢の中で銃で胸を撃たれた。

 だが分厚い防弾チョッキを身につけていたので大丈夫だった。


 目が覚めると、なぜか身体の上に枕をのせて寝ていた。分厚く重たい枕が、夢の中の防弾チョッキを思わせた。


「ああ、それであんな夢をみたのか」


 枕に穴があいている事に気付いたので調べてみると、弾丸がめり込んでいた。


 銀色の弾丸だった。

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