第16話:キンダーガルエフ

チャプタ―1

ここは、保育園である。

私達は、子供達にアルファベットを教えていた。

「飲み込みが早いよね。」

「一気に教えるより、ゆっくりと。」

「A、B、C、D、E。」

「半年で、覚えさせないと。」

チャプタ―2

ここは、朽ち果てた保育園である。

「リークとジョーク。」

「はい。何でございましょう?」

「何なりと御命令を。」

「ティタニーを捜して来い。」

「仰せのままに。」

リークとジョークは、街へ向かった。

チャプタ―3

リークとジョークは、新蒲田へ辿り着いた。

「エトゼン獣も召喚しねえと。」

「でも、ティタニィーを捜さないとまずいんじゃ?」

「ふっ。その為にもな。」

チャプタ―4

私は、一人で、保育園の屋上に居た。

「今日は、普通に晴れてるーっ。」

私は、背伸びをした。

「でも、眩っぶしーい。」

私は、サングラスをかけた。

「これで、決まったーっ。」

チャプター5

ここは、本羽田である。

そこには、ティタニィーが居た。

「クククッ。後は、あの伝説の刀を園長に手渡すだけ。」

そこへ、リークとジョークがやって来た。

「ティタニィー。戻るぞ。」

「園長がお呼びだって。」

「理解ったわ。すぐ、戻るから。」

ティタニィーは、消えるように去って行った。

チャプター6

ここは、保育園である。

私達は、書類をパソコンに入力していた。

「私、入力、全然駄目。」

「そんなもん、ちゃちゃっと。」

「随分、早いわね。」

「それじゃ、少し手伝ってくれ。」

「おっしゃーっ。任せとけ。」

「あはははーっ。はーっ。」

チャプタ―7

ここは、萩中である。

そこには、リークとジョークが居た。

「癇癪玉に火を着けて。」

「花火という訳ね。」

「出でよ、エトゼン獣「エトゼンフォイアーヴェルク」。」

リークは、エトゼン獣エトゼンフォイアーヴェルクを召喚した。

「ヒューッ。ドドドーン。」

エトゼンフォイアーヴェルクは、街を破壊し始めた。

「ウワーッ。キャーッ。」

チャプタ―8

私は、スクーターに乗って走って行き、そこへ辿り着いた。

「キンダーガルチェンジ。」

私は、安易保育士 地予朶に変身した。

「そこまでよ。」

「な、何者だ?」

「破壊をあやす保育士。安易保育士 地予朶。おはようございます。」

「乱撃ライカン兵。」

エトゼンフォイアーヴェルクは、十体もの乱撃ライカン兵を召喚した。

「アカーッ。」

「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」

私は、拳や蹴りで、乱撃ライカン兵達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―9

「爆幻衝。ヒューッ。」

エトゼンフォイアーヴェルクは、花火を想像して、癇癪玉を投げ付けた。

「ウワーッ。花火?」

「御名答。ドドドーン。」

「危ないって。」

「もう一回、喰らうが良い。」

そこへ、一台の獣型のスクーターがやって来た。

「地予朶。早く乗って。」

「ス、スクーターが喋ってる?」

私は、とりあえず、乗った。

「私は、キンダーガルエフ。よろしく。」

「うん。出来るだけ近づいて。」

「了解。しっかり捕まってな。」

「ん? 新しいスクーターか。どうでも良い。爆幻衝。乱幻衝。ヒューッ。ドドドーン。」

エトゼンフォイアーヴェルクは、癇癪玉を投げまくったが、全て外した。

「えっ、嘘だろう?」

「こっちから行くわよ。水幻衝。」

私は、水を想像して術を放った。

「つ、冷てえな。ひ、火が着かねえーっ。」

「キンダーガルシックル。」

私は、キンダーガルシックルを構えた。

「斬幻衝。キンダーガルクレセント。」

私は、エトゼンフォイアーヴェルクを一刀両断した。

「エトゼンやーっ。」

エトゼンフォイアーヴェルクは、爆発して消え去った。

「さようなら。」

チャプタ―10

そこへ、ティタニィーがやって来た。

「漆黒の吹雪。」

ティタニィーは、エトゼンフォイアーヴェルクを蘇生し巨大化させた。

「グオーッ。」

「召幻衝。キンダーガルヒポポタムス。」

私は、召喚したキンダーガルヒポポタムスに飛び乗った。

「地予朶。カイザーモードだ。」

「カイザーモード?」

私が、そう叫ぶと、キンダーガルヒポポタムスは、人型に変形した。

「キンダーガルフリート。」

チャプタ―11

「爆幻衝。乱幻衝。エトゼンやーっ。」

エトゼンフォイアーヴェルクは、癇癪玉を投げまくった。

「ウワーッ。危ないって。」

「あの花火を何とかしないと。」

「クククッ。もう一回。」

「そうだ。多摩川へ誘き寄せよう。」

「その手があったな。おーい。こっちだ。」

キンダーガルフリートは、エトゼンフォイアーヴェルクを多摩川へ誘き寄せた。

「何だ、貴様ら? し、しまった。力が抜けてゆく。」

「地予朶。キンダーガルファングだ。」

「キンダーガルファング。」

キンダーガルフリートは、キンダーガルファングという名の武器を右手に装着した。

「拳幻衝。キンダーガルヴェサードライブ。」

キンダーガルフリートは、エトゼンフォイアーヴェルクに拳を決めた。

「ヒューッ。ドドドーン。」

エトゼンフォイアーヴェルクは、花火のように大爆発して、消え去った。

チャプタ―12

「地予朶。戻ろう。」

「キンダーガルエフ。ま、またね。」

私は、不気味に感じたので、スクーターに乗って走り去って行った。

「おーい。あっ、もう、行っちまった。仕方ない。次にするとしよう。」

キンダーガルエフは、何処かへと走り去って行った。

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