第9話

#おーいけんすけ 

たをやめぶり(手弱女ぶり)

名詞。

「古今集(こきんしゅう)」を代表とする、平安和歌(へいあんわか)の歌風。


なよなよとした女性風の意味で、優美・繊細な歌風のこと。

江戸時代の国学者、賀茂真淵(かものまぶち)が最初に用いた。

旺文社 第九版 古語辞典

822ページより引用(一部加筆済み)


#おーいけんすけ


あくまで個人的な見解です。

国学において、ますらをぶり、男らしさを重視、追求した結果、水戸藩は自壊した。


その後に立っているのが、水戸市立三の丸小学校、水戸市立第二中学校、水戸市立第一高等学校。


もしも、水戸藩が、天下をとっていたら、おそらく歴史が変わっている。


#おーいけんすけ

ただ、もし。


水戸藩が天下を取っていたら、六番目の小夜子は、生まれなかったんだ。

もしも、水戸藩が、そのまま存続していたら、おそらく、世に出なかった物語がある。


#おーいけんすけ


だから、私は、歴史を変えようとは思わない。

もし、歴史を変えたら、必死になって守ってきた、火の中をくぐり抜け、寒い中走り回り、倒れていった名もなき人たちはどうなる。


#おーいけんすけ 


私はこう聞きました。


桜の木の下には、死体が埋まっていないけれど、道頓堀の下にはたくさんの死体が埋まってるんだよ。

江戸時代っていうのは、役者は最下級だったんだよ。

川が増水した時、一番はじを歩くのは、役者だった。


#おーいけんすけ

私はこう聞きました。


俺たち役者が、道の真ん中を歩けるまでに、どれだけ苦労したことか。

先人たちの努力によって、犠牲によって、無数の死体の上で、私たちは踊っている。


#おーいけんすけ

私はこう聞きました。


だから、役者と言うのは、今、俺たちがこうして、道の真ん中をあるけているのは、それを、活動を支えた人たちがいるから。地位を向上するのに尽力した人がいるから。


#おーいけんすけ


俺は別にかまわんよ。

そういった話は抜きにして、大部屋俳優とかエキストラとか、そういった人間から真っ先に切る連中は、俺は嫌いだし、コロナ禍を理由に真っ先に切っていったじゃん。


#おーいけんすけ

俺たち大部屋は、子役は、エキストラは、基本使い捨てだって知ってるよ。


でもいいよなぁ、みんなが手を叩いて喜んでるから、それでいいじゃないか。

どれだけの人間が、この芸能界を、去っていったかわかんないくせになぁ。


#おーいけんすけ

俺がこう言ったところで、無駄なのはわかってるし、俺らがこんなふうに、芝居してる間にどんどん日本は悪くなっていくんだよ。


受けられるかって話だけど。

まぁ、もう、手遅れだな。


日本はまたなくなるよ。

2025年に、また。


お前それでいいと思ってる?

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