第25話 人狼である事が完全に分かったというか、この怪物も詐称してるだろうといった感じですね。

「はいどうぞ」

「ああ、ありがとうお嬢さん」

 テーブルに2つお茶が置かれる。

 ショーンK側にあるお茶には睡眠薬が入っている。


「いい香りだ」

『睡眠薬入ってるんだがナァ…』


「いただきます」


「あ、ちょっと待って!」

「ん?」

『大丈夫だとは思うが、一応聞いておくか』


 人狼は探りを入れる。

「ところでダンディハンサムな寝巻きおじさんはお仕事って何してるの?」


「ああ仕事ですか。そうですねぇ、街で法務的な執行といいますか、昨今この世界も民主の反乱であったりだとか、えー…税の増加。国民に対してのー…負担、…が今増えつつあると。やっぱり由々しき問題じゃないですか。ですので私は民主の不平不満を…あ!完全に解決するというのは難しいんですがね?分散させてこう国へのヘイト値を下げるといいますか。」


『やっぱり只者じゃねぇ!!』


 それっぽい壮大なことを言っているが、小難しい説明をしているだけで中身はスッカスカである。


「かつ昨今の世界情勢。戦争や…この辺りでは魔物も増えていると。それに対しても早急に対応をしていかないといけない。そういう風に私は、考えて…います。」


『コイツ…』

 人狼はショーンKに対してなにやら確信を持ったようだ。


『法務大臣だ!!』

 だから違うって

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る